東京研修二日目に入ります。5本目の授業は,2年生の「かけ算」です。数表を使って「分配法則」を考える授業です。私の実践http://blogs.yahoo.co.jp/tamusi22/38257989.htmlもありますし,最近このタイプの授業をたくさん見ましたhttp://blogs.yahoo.co.jp/tamusi22/38468863.htmlhttp://blogs.yahoo.co.jp/tamusi22/38309400.htmlので,今の流行と言えるかもしれません。
この授業の特徴は,「空の九九表」でやっていることです。これは今まで見たことがありませんでした。そして2カ所隠すのですが,最初は「1×○と2×○」のところに限定しています。これは私の実践と同じです。そうすると,すぐ下のところに答えが来ることになります。この授業では,すぐに,
「1の段と2の段が足して3の段になる。」
と話が進んだのですが,後の研究会で,
「この段階で,足し算をイメージできているものと,すぐ下,というイメージの者に分かれているはず。」
という意見がありましたがその通りでしょう。私は後者のイメージを利用して展開しました。
このクラスの子どもたちのすごいのは,このイメージを分配法則的に,きちんと説明していくことです。「頭合体」と名づけた手法で話をしてくれました。もちろんこの話の中には,「かけられる数は足して,かける数の方は足さないのはどうして。」という問題も含まれていますが,帰納的にクリアしていたのでしょう。
さらに,1と2の話をしているときに,
「2と3だったら,5の段になる。」
などと,常に教師の先を進む姿が見られたのです。これがすばらしいと思いました。
その後,自然な形で,九九の範囲を飛び越え,二桁×一桁の世界に進んでいきました。2年生ということで,九九表を広げることはなく,「そう考えるとできそう」でとどめておく点なども,妥当だと感じました。さらに「結合法則」的な考え方が登場したり,連続していない「離れている九九」でも考えようとするなど,常に新しい考え方をしようという意欲たっぷりの子どもたちでした。その段階段階で,やるべき「めあて」が明確になったすばらしい授業をありがとうございました。

「1の段と2の段が足して3の段になる。」
と話が進んだのですが,後の研究会で,
「この段階で,足し算をイメージできているものと,すぐ下,というイメージの者に分かれているはず。」
という意見がありましたがその通りでしょう。私は後者のイメージを利用して展開しました。

さらに,1と2の話をしているときに,
「2と3だったら,5の段になる。」
などと,常に教師の先を進む姿が見られたのです。これがすばらしいと思いました。
