「表とグラフ」の単元に入ります。最初は「度数を数える」ことが目的です。
イメージ 1 1,2学期に行った,体育の授業の内容を取り上げ,
「この中のどのスポーツがおもしろかったかな。」
とたずね,「計算用紙」に一人ずつ書かせます。回収後,一枚ずつ読み上げていき,それぞれ何人ずついたかをメモさせました。
 教科書では,一覧表になっているものを数えさせますが,それだと,項目ことにまとめて数えてしまう児童が出てきます。何らかの「メモ」を顕在化させるためには,一つ一つのデータは「消えてなくなる」読み上げが最適だと思います。私が小学生の頃,「学級委員の選挙」では当たり前のように行われていた行為ですが,今は目新しい活動に見えるかもしれません。
 子どもたちのやり方を見ていると,「正の字を書く」のが多いのですが,それ以外に「○を書く」「棒線を書く」「数字を書く」などの方法も見られました。それらは全て「何かでメモをする」行為であることを押さえました。
イメージ 2 続いて「好きな給食メニュー」でも同様のことを行いました。すると,最も人気のあった「カレー」の数は2つに分かれたのです。
「どっちが正しいのかなあ。」
と投げかけると,すぐに手が挙がり,
「6+6+7+7=26だから…」
と言ったので,そこでストップをかけ,以下の発言を考えていきます。そうして「合計で確かめる」ことをおさえることができました。
イメージ 3 ここまでいろいろな方法でやってきましたが,日本では「正の字」を書くことが多いことを伝え,その理由として,「五が見えやすい」ことを押さえて,その練習に入ります。
 練習になると,教科書などを使うので「一覧表」になります。するとたちまち「項目ごとに数える」児童が出てきます。与える教材でこのように違ってくるのです。子どもというのは,自分の意志で動いていることがすごくよく分かるでしょう。なお,この「度数を数える」は,データ収集の基本ですので,時間をかけてしっかり練習しておきたいものです。(軽視されがち)集中力を高める意味もあるので,もう少し練習したいと思います。