2学期最後の授業は,特設「ニセコインを探せ」です。以前別の学年で同様の実践をしたことがあります。http://blogs.yahoo.co.jp/tamusi22/24917318.html「重さ」の学習をしましたので,その発展という扱いになるのかもしれません。
イメージ 1 いくつかあるコインの中に,1個だけ重さの重いニセコインがあります。それを天秤を使って見つけるわけですが,多くの展開では,
「□個あります。何回で見つけられるでしょう。」
と,コインの数を指定して,方法を問う場面にすることが多いようです。しかし私は,コインを少しずつ増やしていき,「□回で見つけられるのは何個まででしょう。」を考える展開にしています。
イメージ 2 2個,3個の時は1回で分かります。3このとき,載せ方が2パターンあり,どちらの場合でも見つけられることは確実におさえたい点です。この段階でようやく問題の意味に気づく児童もいるでしょう。丁寧に扱っておきたいところです。
イメージ 3 4個になると,2回使う必要が出てきます。
「最初に2個ずつ載せて,どちらかにニセコインがあることを見つけ,2回目に直接比較する方法」が出てきます。この場合は,絶対2回になります。それに対し,
「1個ずつ載せていき,見つける。」方法も出てきました。この場合,偶然最初の1回目に見つかることも考えられます。しかしそれはたまたまなので,こういう場合は「2回」とカウントすることを確認します。これでようやく,問題の本質が理解できたとになります。
イメージ 4 5個になっても同様です。説明させると,
「もし~になったら…」
と,自然に言葉が出てきます。これがこの教材の価値でもあります。場合を分けて考える,といういのはこの学年あたりから意図的に経験させておきたいところです。
イメージ 5 どんどん数を増やしていき,10個になると,どうしても3回使わなければならないことに気づかせて終了しました。最後に,
「これでどこまで3回で見つけられるのだろうね。是非,冬休みに自主勉でやってみましょう。」
と投げかけながら,その予想をノートにしゃべらせました。子どもの予想は,「19回(繰り上がる所まで)」「15回(6ずつ増える)」「18回(2倍になる)」など,「変化」に目をつけています。一人だけ「27個」という正答を予想している児童もいました。結論を出さず,不思議さを残したまま,冬休み突入です。