

「この中に入っている積み木を班で同じ数ずつになるように分けてください。」
と投げかけ,操作させます。これは「等分除」であまりのある場面になっています。実際の操作を体験させることで,意味理解を図ります。このときのポイントは,箱の中に入っている積み木の数を示さないことです。示してしまうと先に計算してしまいます。分からないので一人に1個ずつ「トランプ配り」をするのです。


「これを4cmずつに切って,何本できるか確かめてください。」
と,操作活動を促しました。これは「連続量による包含除」です。教科書では文章題としてさらっと入れていますが,本当の操作をさせることで,「あまりの単位はcm」というイメージができます。(実際にあまった2cmが見えることが大切)先と同様,やったことはきちんと文章化して,式・答えを指導します。

「今までは,図をかいたり,テープを切ったり,積み木を配ったりして答えを出していたけど,そんなことしなくても答えは出せますか。」
と発問しました。約半数が,「できそう」と言うので,17÷3を例にして説明をノートにかくようにしました。
子どものアイデアは,「同数累減」と「九九利用」に分かれました。どちらも図を用いてその考えが正しいことを押さえて授業は終了しました。ここまでの2時間は,余りのある割り算場面のイメージ作りが主眼です。この後は計算などの「処理」が主眼となってきます。