東京研修4本目は,4年生の「小数÷整数」で「倍」を求める計算の場面です。「割合」を5年生で学ぶまでに何ができるかを考えたとき,大きなウエイトを持っている場面と言えます。その問題意識に敬意を表したいと思いました。
2つのタケノコを示し,1週間後の伸びを見て,「どちらが育ちがいいか。」を課題にします。実際にスクールプレゼンターというソフトを使って伸びていく場面を見せています。子どもたちからは当然「差による比較」の話が出てきます。そのような話し合いを「数値を与えない段階」でやっていたことは非常に素晴らしい方策だと思いました。
その後,実際の長さも,テープを用いて示していきました。すると感覚で見ることが出来ます。一方のタケノコは,1週間で2倍になっていることが分かります。この見方はそれほど難しいものではないでしょう。
それに対し,もう一つのタケノコは2倍以上に伸びています。この伸びをどう表すかを話し合っていきます。子どもたちからは「2倍半」という言葉が出てきました。その通りでしょう。後の研究会でも「半分」という見方はそれほど難しくない。という意見でした。数字で表していく仮定で,
「20cmを1とすると…」
などと割合を表す言葉がしっかり出てきました。2倍と3倍の間だから,2.5倍も出てきました。ただここから2.3倍などになったところからが難しくなるところで,これは5年生に譲ってよいのかもしれません。
後の研究会では,「タケノコの伸びには比例関係が含まれていないから教材として不適切」という意見もありましたが,私はそこは「そうなっている」と考えれば,5年生の割合でも十分使えるよい素材だと思いました。何より「1とすると」という言葉が子どもから飛び出してきたことに感動しました。

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その後,実際の長さも,テープを用いて示していきました。すると感覚で見ることが出来ます。一方のタケノコは,1週間で2倍になっていることが分かります。この見方はそれほど難しいものではないでしょう。

「20cmを1とすると…」
などと割合を表す言葉がしっかり出てきました。2倍と3倍の間だから,2.5倍も出てきました。ただここから2.3倍などになったところからが難しくなるところで,これは5年生に譲ってよいのかもしれません。
後の研究会では,「タケノコの伸びには比例関係が含まれていないから教材として不適切」という意見もありましたが,私はそこは「そうなっている」と考えれば,5年生の割合でも十分使えるよい素材だと思いました。何より「1とすると」という言葉が子どもから飛び出してきたことに感動しました。

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