東京研修2本目は3年生の「量分数導入」です。今年もクラスで実践しなければなりませんので興味深く見せていただきました。
イメージ 1 いきなり2本のテープを見せて,「何センチか」を問いました。25cmと75cmなのですが,子どもたちからは,
「長い方は短い方の3つ分だ。」
という鋭い意見が出てきました。実際に「短い方で長い方をはかりとっていく操作」を行って確かめました。ここで1mのテープを見せます。すると,
「2本のテープを合わせたら1mになるよ。」
という意見が出てきて,それを確かめながら短い方が「1/4m」という量分数を導入しました。さらに長い方が「3/4m」になることを押さえました。(ここまでの内容は,新しい概念なので,本来「指導」すべきこと)
イメージ 2 次に出てきたのが3/8mになるテープでした。しかし新しく「1/8m」の単位分数を作る発想は出てきませんでした。授業者は反省として「7/8mにすべきだったか。」「3/4mのテープと重ねて並べるとよかった。」など鋭いことを挙げられていました。しかし私自身が最も疑問に思ったのは,
「端で単位を測りとる行為」を全くしないまま量分数を進めていいのかという点です。私は,トンネルと列車http://blogs.yahoo.co.jp/tamusi22/23382408.htmlという教材で導入していますが,そのときに大切にしている活動が全く入っていないのです。1000人もの参会者の中で勇気のいることでしたが,この点についてしっかり質問させていただきました。それに対しては「そのやり方もいいと思う。」と曖昧な解答だったのですが,研究会後,司会をされていた副校長先生が来てくださり,
「あの点に関しては先生のおっしゃるとおりだと思います。」
と言ってくださり,すっきりした気分でした。とてもいい交流が出来ましたが,これも素晴らしい授業を構成された先生と,元気いっぱいの子どもたちのおかげです。感謝したいと思います。 
 
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