2年ぶりに,「全国算数授業研究大会」に参加してきました。東京研修として,いくつか報告させていただきたいと思います。
イメージ 1 最初は2年生の「かけ算」導入です。この夏だけで何度か見た場面です。http://blogs.yahoo.co.jp/tamusi22/38009116.html
 フラッシュ的にドットが描かれたカードを見せて,総数をたずねていきます。最初は,ばらばらに置かれていて「いくつといくつ」と加法的にとらえるようなものを見せて「4と3」などという表現を引き出します。このようなとらえ方は,数字が大きくなると難しくなります。「8」くらいでなかなかとらえられなくなり,いろんな反応が見られるようになりました。
 すると今度は「長方形」型に並んだドットが登場してきました。すると「4が2つ」「2が4つ」という,まとまりを意識した表現が出てきました。これが授業者のねらいで,この発言からかけ算に向かわせようという展開でした。
 ここまではなくある展開ですが,ここから「早く答えを見つけたい。」という気持ちにさせようとするのがこの授業の特徴でした。「10が6つ」を示すと,総数が60になることは容易に分かります。
イメージ 2 しかし「6が4つ」になると,並び方の表現はたやすいのですが,総数は簡単に見つけることはできません。この経験から「答えを早く求めるようになりたい。」という気持ちを高めていこうとしたのです。
 後の研究会では,このあたりの「総数を問題にしたこと」「長方形状のものを示すこと」の是非などが話し合われました。それぞれこの場面にはいろんな思いがあるでしょう。私もその一人http://blogs.yahoo.co.jp/tamusi22/35551553.htmlですが,「答えを早く求めたい。」という気持ちを高めることは考えもしなかったことです。研究授業は「提案が大切」なので,ものすごく主張のある授業ですし,子どもたちも豊かな反応を見せてくれ参考になりました。感謝したいと思います。
 
https://education.blogmura.com/sugaku/img/sugaku88_31_orange.gif
にほんブログ村 教育ブログ 算数・数学科教育へ(文字をクリック)