東京研修2日目です。一日目は4本,今日は3本です。一日4本と言えば,普通の学校のほぼ一日を見ているような感じで,意欲的な研究会企画に頭が下がるばかりです。この日も午前中は,学年を越えて同一テーマで行われました。テーマは「わり算のきまり」です。わり算のきまりとは「わり算では,割る数と割られる数に同じ数をかけても,同じ数で割っても商は変わらない」という「補償の原理」のことです。これを3,4年生で取り組みます。
4年生では,2つずつの数を書いた2枚のカードを見せ,この中にかくれている数を見つけよう,という課題でした。この導入が後の研究会で大きく指摘されました。かくれていると言っても,何があるのかは一概に言えない。たまたま引き出したい意見が出たからいいが,問題になりきっていない,という厳しい意見でした。
それでも次々と,商が12になる式を「倍,倍」で作っていき,未習の計算でも,答えがあるということまで進めていくことが出来ました。ただこの場合,本当に「わり算のきまり」のイメージにつながっているのかどうかは,次時以降の活動にかかっているように感じました。なお4年生段階でのこの場面については,私なりの実践イメージhttp://blogs.yahoo.co.jp/tamusi22/21032950.htmlがあり,この授業とは少し離れていると感じています。
3年生の方は,8枚の数字カードを用意し,下の等式に当てはまるように入れていく活動で,3年生にとってちょうどよい難易度の学習と言えるでしょう。子どもたちからは,
「2倍になるものを入れたらいい。」
など,ちゃんに見抜いています。
この授業では,なぜ答えが同じになるのかを,右のようなアレー図を使って説明する活動を取り入れていました。3年生ですので具体的な場面を見せておくことは必要だと思います。もう少し子どもに委ねるべきという指摘もありましたが,2倍で作る場面だけを取り上げるなど,欲張らないバランスのとれた授業だと感じ,是非今年どこかでやりたいと思いました。(3年生では,わり算のきまりまでする必要はないが,素地としてやっておくことは大切)
2人の授業者と,活発な意見が飛び交う仲の良い子どもたちに感謝したいと思います。

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「2倍になるものを入れたらいい。」
など,ちゃんに見抜いています。

2人の授業者と,活発な意見が飛び交う仲の良い子どもたちに感謝したいと思います。

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