東京研修2本目も5年生の「割合」導入です。先の報告との「立ち会い授業」になっています。
いきなり,
「ここまでの1学期の生活は,みんな何点かな。」
とたずねながら,帯グラフのようなものを見せました。(この赤い部分は動くようになっている。)すぐに子どもから「何点満点なの」という質問が出ましたので子どもたちと相談して「100点満点」にして考えていきました。ここまでがプロローグです。
続いて,バスケットボールのシュートという設定で,入ったシュートを赤いカード,外れたシュートを白いカードで,一枚ずつ貼って見せていきました。AとBは,シュート数が10本で同じですが,ゴール数が違いますので,Bの方が上手なことが分かります。
その後,CやDを登場させて考えていきます。アイデアとして「シュート数をそろえる」と「分数で考える」というのが出てきました。この分数は通分をして比べるのですが,授業者のねらいは,分数にしたのは,「12のうち9本入った」というイメージであって,割合のイメージではないということです。そこで次の発問をしたのです。
「CやDのシュートの上手さは何点かな。」
これに対して子どもたちは,
「何点満点なの。」と聞きます。自分たちで決めてよい,と言うと「100点」「96点」「1点」など,自分の操作しやすい数字を言います。さらに授業者は,
「その点数は,これ(帯グラフのようなもの)ではどの辺になるのかな。」
と発問してつなげていきました。すごくうまい展開です。子どもが作った分数を帯グラフに表すためには,どうしても「小数」にとなければなりません。しかし小さな小数ではイメージしにくくなるため,全体を100としてとらえさせようとしているのです。
普通は全体を1とした後に百分率を導入しますが,全く逆の展開にしたわけです。後の研究会ではいろいろな指摘もあったようです。私もこのシュート率で導入したこともあるhttp://blogs.yahoo.co.jp/tamusi22/36263989.htmlのですが,数字だけで進めてしまっていました。シュートを帯グラフ的にイメージさせることで,小数につなげようとする展開は大変参考になりました。鋭い発言を連発する子どもたちと共に感謝したいと思います。

にほんブログ村 教育ブログ 算数・数学科教育へ(文字をクリック)

「ここまでの1学期の生活は,みんな何点かな。」
とたずねながら,帯グラフのようなものを見せました。(この赤い部分は動くようになっている。)すぐに子どもから「何点満点なの」という質問が出ましたので子どもたちと相談して「100点満点」にして考えていきました。ここまでがプロローグです。

その後,CやDを登場させて考えていきます。アイデアとして「シュート数をそろえる」と「分数で考える」というのが出てきました。この分数は通分をして比べるのですが,授業者のねらいは,分数にしたのは,「12のうち9本入った」というイメージであって,割合のイメージではないということです。そこで次の発問をしたのです。
「CやDのシュートの上手さは何点かな。」
これに対して子どもたちは,
「何点満点なの。」と聞きます。自分たちで決めてよい,と言うと「100点」「96点」「1点」など,自分の操作しやすい数字を言います。さらに授業者は,
「その点数は,これ(帯グラフのようなもの)ではどの辺になるのかな。」
と発問してつなげていきました。すごくうまい展開です。子どもが作った分数を帯グラフに表すためには,どうしても「小数」にとなければなりません。しかし小さな小数ではイメージしにくくなるため,全体を100としてとらえさせようとしているのです。
普通は全体を1とした後に百分率を導入しますが,全く逆の展開にしたわけです。後の研究会ではいろいろな指摘もあったようです。私もこのシュート率で導入したこともあるhttp://blogs.yahoo.co.jp/tamusi22/36263989.htmlのですが,数字だけで進めてしまっていました。シュートを帯グラフ的にイメージさせることで,小数につなげようとする展開は大変参考になりました。鋭い発言を連発する子どもたちと共に感謝したいと思います。

にほんブログ村 教育ブログ 算数・数学科教育へ(文字をクリック)