先週の木曜日に,地元の市の算数部会が授業研究会を行いました。毎年恒例になっていて,夏か秋に行っています。今年は夏に行うことになっていました。全市一斉に午前中で子どもたちを下校させ,教科ごとに決められた学校へ向かいます。そこで,研究授業・授業研究会が行われる仕組みです。このようなことを当たり前のようにやっているのが,日本の小学校の「力」になっていると確信しています。
さて,当日は2年生「かくれた数はいくつ」で逆思考の場面です。以前一緒に努めていた先生が授業者で,当日私は授業研究会の司会を頼まれていました。
「花がきのう8こさいていました。」
という問題文と共に,大型スクリーンに花が8個映し出されました。さらに,
「けさは25こになっていました。」
という続く文章と共に,スクリーンにはたくさんの花が追加して映し出されました。この問題は,25個という数字が,昨日の8個も含んだ数字であることを理解させなければいけませんので,うまい演出だったと思いました。http://blogs.yahoo.co.jp/tamusi22/28739253.html
しかし自力解決に入ったにもかかわらず,約10分間「テープ図」をかくことに終始していて,10分後にようやく先生から,
「テープ図もできたようなので式と答えを出してみましょう。」
という指示が出たのです。見てみると,テープ図自体は結構かけていたのですが,予想通り,正解の「25-8」より「8+25」の方が多数派になっています。中には「8+17=25 25個」という式・答えも見られました。(今回は,「8+17=25 17個」はいなかった。一般にはよく見られる反応です。)後の研究会で,テープ図ができているのにどうして式ができないのかが話題になりました。私は「テープ図ができている」ということに懐疑的です。かかされているテープ図のため,何とか形にしようとして作った「形式的な図」であり,偶然正しくかけていても本当に理解してかけた図ではないのだと思います。むしろ「○」をいっぱいかいて考えていた児童は,自分の理解の範囲でかいているので,使えるものになっていると思いました。
この場面の授業は,いかに早く(できれば開始15分以内に)「25-8」と「8+25」の2つの式を登場させ,どちらが正しいのかを話し合う場面を設定すべきでしょう。そこで本当に「伝え合い」が始まり,人を説得するための道具として「図」(テープ図でなくてもいい)が登場するように展開にしたいところです。関係図も同じですがhttp://blogs.yahoo.co.jp/tamusi22/37875596.html,図をかくことの方が目的になっては本末転倒になる,ということを忘れてはならないでしょう。
気心の知れた先生だったので,そのあたりの結論を「参会者」から引き出す「司会者の力量」を発揮したかったのですが,力不足で十分なことがまとめられなかったことを反省させられました。
しかし,大勢の先生の前で堂々と授業をされた先生と,一生懸命図をかいて発表しようとしてい17人の子どもたちは本当にすばらしいと思いました。感謝したいと思います。
さて,当日は2年生「かくれた数はいくつ」で逆思考の場面です。以前一緒に努めていた先生が授業者で,当日私は授業研究会の司会を頼まれていました。
「花がきのう8こさいていました。」
という問題文と共に,大型スクリーンに花が8個映し出されました。さらに,
「けさは25こになっていました。」
という続く文章と共に,スクリーンにはたくさんの花が追加して映し出されました。この問題は,25個という数字が,昨日の8個も含んだ数字であることを理解させなければいけませんので,うまい演出だったと思いました。http://blogs.yahoo.co.jp/tamusi22/28739253.html
しかし自力解決に入ったにもかかわらず,約10分間「テープ図」をかくことに終始していて,10分後にようやく先生から,
「テープ図もできたようなので式と答えを出してみましょう。」
という指示が出たのです。見てみると,テープ図自体は結構かけていたのですが,予想通り,正解の「25-8」より「8+25」の方が多数派になっています。中には「8+17=25 25個」という式・答えも見られました。(今回は,「8+17=25 17個」はいなかった。一般にはよく見られる反応です。)後の研究会で,テープ図ができているのにどうして式ができないのかが話題になりました。私は「テープ図ができている」ということに懐疑的です。かかされているテープ図のため,何とか形にしようとして作った「形式的な図」であり,偶然正しくかけていても本当に理解してかけた図ではないのだと思います。むしろ「○」をいっぱいかいて考えていた児童は,自分の理解の範囲でかいているので,使えるものになっていると思いました。
この場面の授業は,いかに早く(できれば開始15分以内に)「25-8」と「8+25」の2つの式を登場させ,どちらが正しいのかを話し合う場面を設定すべきでしょう。そこで本当に「伝え合い」が始まり,人を説得するための道具として「図」(テープ図でなくてもいい)が登場するように展開にしたいところです。関係図も同じですがhttp://blogs.yahoo.co.jp/tamusi22/37875596.html,図をかくことの方が目的になっては本末転倒になる,ということを忘れてはならないでしょう。
気心の知れた先生だったので,そのあたりの結論を「参会者」から引き出す「司会者の力量」を発揮したかったのですが,力不足で十分なことがまとめられなかったことを反省させられました。
しかし,大勢の先生の前で堂々と授業をされた先生と,一生懸命図をかいて発表しようとしてい17人の子どもたちは本当にすばらしいと思いました。感謝したいと思います。