イメージ 1 3桁の引き算筆算で「孫型」と呼ばれる計算を考えます。これまで同様,既習の復習計算の後,本時の問題を提示し,
「今までと違うところがあったらノートに書いておきましょう。」
と言って記述させます。
 「孫型」というのは,くり下がりが二桁左から借りてくるタイプの問題です。子どもたちはすぐに気づいたようで,子どもなりの表現で違いを表しています。
イメージ 2 もちろんそんな子どもたちばかりではありません。十の位から借りようとしても0なので,百の位から借りてそのまま同じような処理をしている児童もいました。十の位は10-6をしていますので,この児童なりのイメージがある「誤り」と言えるでしょう。
イメージ 3 このような場合の考え方を「お金」で確認しておきます。筆算なので,下の位からとっていきますが,とれないので百の位から借りて,十を10枚にした後,そのうちの1枚をさらに一を10枚に「両替」して処理していきます。このお金による処理を筆算に表現していきます。
イメージ 4 操作通り表すと,まず百の位から1借り,十の位の上に10と記します。さらにその10から1借りて9に直し,一の位の処理をしていくことになります。しかしいつもこのようなことをしていたのでは大変なので,百の位から借りた者を,十の位に9枚,一の位に1枚渡すというイメージで「指導」していきました。
 この書き方もいろいろな方法が考えられますが,形式なのでこちらから示していきました。それでも書き方は子どもによって様々でした。