イメージ 1 地元紙に,地元の中学校の校長先生が書かれた「日本式かけ算」という記事が掲載されました。小・中・高校生向けの教育コーナーの1つとして記されています。私は「日本式かけ算」という言葉そのものを初めて聞いたので注目して読んでみました。
イメージ 2 日本式かけ算というのを「21×32」を例に説明しています。棒を斜めに位ごとの数字の数だけ交差するように起きます。そうすると4カ所の「交点」が出来ます。この交点の位置を点線のように区切り,3カ所に分けます。この3カ所の交点の数が,百の位,十の位,一の位の答えになっているというわけです。
イメージ 3 もちろん数が大きくなれば(21×35のように)「繰り上がり」が起こります。
 これを読んで,
「あー,いわゆるかけ算の計算原理と同じだなあ。」
と思いました。
イメージ 4 かけ算は「面積図」に表すとその仕組みがよく分かります。筆算でも一つ一つを積み重ねていく形にすればその原理がよく見えてきます。左のような4段の筆算はもっと市民権を得ていいように思っています。一般的な筆算は「2桁×1桁」の「暗算」が普通にできることを前提とした筆算であって,それが危うくなったならば,このような筆算に変えるべきです。この方が「原理」もよく見えているからです。
 また「正方形を使った筆算」もよく紹介されていますが,結局原理は一緒になっています。いずれにせよこのような「おもしろい計算方法」が一般紙に掲載され,広く知れ渡ってくれることは私にとってもうれしいことです。理数離れを防ぐために様々なメディアにはがんばってもらいたいと思っています。
(上の3つめまでの映像はT新聞社のものを転載させていただいています。)