先日,毎年恒例の,地元の「学力調査」が行われました。小学5年生と中学2年生を対象に国語と算数(数学)の調査を悉皆で行います。
子どもたちには少し前にこのようなテストがあることを知らせていたので,
「先生,どんな問題が出るの。」
等と聞いてくる児童もいて,気にかけているような感じでした。日記などを読んでいると,保護者の方の関心も高いようです。
さて,少し問題を除いてみます。A問題的なものの中に左のようなものがありました。「時間を分数で表す」というのはこの学年まででは全く扱われていないはずです。「割合」を学び,「分数の乗除」を習う6年生になって初めて登場する表現です。しかし1/2というイメージを持って考えることのできる数字にしているので,これを見抜ける児童がどのくらいいるのか,結果が楽しみです。本学級では,朝の活動でこれに関連したフラッシュカードをやっているので,全県平均と比べてみるのもおもしろそうです。
図形のB問題が左ですが,私は最初この問題をみたとき,
「えっ,どうして長方形にならないの。」
とピンと来ていませんでした。私は図形感覚とか空間感覚に弱いところがあるのです。逆に言えばそういう感覚だからこそ,論理的に考える必要があるのでしょう。
この場合,正方形の場合の記号を使わせてもらうと,「アイとイウ」「アエとエウ」の部分が元々重なっていて同じ長さになるんですね。この2つが同じ長さならきれいな正方形になるんですが,長さが異なってしまうと,辺の組が「隣り合わせ」になっているので,長方形ではなく「たこ型」になってしまいます。
難しいのはこの問題「正解」をどう設定するかです。単に「向かい合った2組の辺の長さが等しくないから。」でよいのでしょうか。等しくなる部分が「こことここ」など,図を使った説明が必要になる気がします。
まあ,このような問題を作ることの難しさは私もよく知っていますので,曖昧でよいのかもしれません。いずれにしても子どもたちは45分間,一生懸命がんばったと思っています。結果は2月末に分かりますが,それに一喜一憂することなく,さりとて無視するのでもない「大人の対応」が求められているのがこのような学力調査ではないでしょうか。

「先生,どんな問題が出るの。」
等と聞いてくる児童もいて,気にかけているような感じでした。日記などを読んでいると,保護者の方の関心も高いようです。
さて,少し問題を除いてみます。A問題的なものの中に左のようなものがありました。「時間を分数で表す」というのはこの学年まででは全く扱われていないはずです。「割合」を学び,「分数の乗除」を習う6年生になって初めて登場する表現です。しかし1/2というイメージを持って考えることのできる数字にしているので,これを見抜ける児童がどのくらいいるのか,結果が楽しみです。本学級では,朝の活動でこれに関連したフラッシュカードをやっているので,全県平均と比べてみるのもおもしろそうです。

「えっ,どうして長方形にならないの。」
とピンと来ていませんでした。私は図形感覚とか空間感覚に弱いところがあるのです。逆に言えばそういう感覚だからこそ,論理的に考える必要があるのでしょう。
この場合,正方形の場合の記号を使わせてもらうと,「アイとイウ」「アエとエウ」の部分が元々重なっていて同じ長さになるんですね。この2つが同じ長さならきれいな正方形になるんですが,長さが異なってしまうと,辺の組が「隣り合わせ」になっているので,長方形ではなく「たこ型」になってしまいます。
難しいのはこの問題「正解」をどう設定するかです。単に「向かい合った2組の辺の長さが等しくないから。」でよいのでしょうか。等しくなる部分が「こことここ」など,図を使った説明が必要になる気がします。
まあ,このような問題を作ることの難しさは私もよく知っていますので,曖昧でよいのかもしれません。いずれにしても子どもたちは45分間,一生懸命がんばったと思っています。結果は2月末に分かりますが,それに一喜一憂することなく,さりとて無視するのでもない「大人の対応」が求められているのがこのような学力調査ではないでしょうか。