
「0.5は半分だから1/2」というイメージでやった者と「0.1は1/10だから5/10で1/2」という単位の考えを使った者が最も多かったのです。「6÷3」を見つけて考えたのは数名だけでした。


「えっ,でも0.87とかになったらどうするの。」
と呟きました。こういう「広げる発言」は評価の対象http://blogs.yahoo.co.jp/tamusi22/35243472.htmlとなります。すかさず取り上げると反応も返ってきます。
「0.87は0.01が87個だから…」
この後は細かく発言を区切りながら全体へ広げていきます。解決したあと先と同様に,
「1.87になったらどうなるの。」
という発言も出てきました。このとき多くの児童が,「1と87/100にしたらいい。」と帯分数で表現してきたのです。

「分数を小数に直したら,約分は無理にしなくてもいいよ。」という私の言葉に少し引き気味の子がいたことです。子どもは約分しなくちゃいけないと思いこんでいるのです。でもこの場合,分母を10や100のままで置いておく方が分かりやすい面があり,教科書の指導書でも約分はやっていません。私もそう思っていたのですが,子どもの意識は違うようです。
また「2.87」などを分数に直すとき,「帯分数表示」の方を子どもたちが好むのです。これも私の意識とズレがありました。もちろん私の意識を押しつけるようなことはしませんでしたが,まだまだ子どもの気持ちを「読む力」が未熟だと思わされました。