
「18/24と等しい分数を5つ書き出してみよう。」
と発問し,ノートに書かせます。しばらく時間をとった後発表させると,分母をどんどん大きくしていく児童がたくさんいる中,分母を小さくする児童も必ずいます。それらを板書していきます。元になる「18/24」を中央に,大きくしていったものは左側,小さくしていったものは右側に分かりやすく並べていきます。そして「分母を小さくしていくことを約分と言います。普通はできるだけ小さくします。」という定義・原則を指導しました。

「だからカード練習をしっかりやっておくように。」http://blogs.yahoo.co.jp/tamusi22/35743288.html
というハッパもかけておきました。

後は教科書の問題を練習していきます。今習ったばかりなのですぐにどんどんできるわけではありませんが,問題をこなしていく中でイメージができていくものです。

「分母を小さくしていくことを約分と言います。では分母を大きくしていくことは何と言うでしょう。」
これに対しすぐに反応してノートを持ってきた児童が数名。そしてそれらのほとんどの児童が,「通分」と書いているのです。私はいやらしく
「ブー。」
と言って突き放しました。この反応は典型的な,「先取り学習の披露」です。そして先取り学習で身につけて(いるように思って)いた知識がいかに本質に至っていないか,を表しているように思います。ノートを集めてそれぞれの反応を見てみると「倍分」という正解を見つけていたのは2人。「倍約分」「最大公約分」「約倍」など,イメージや既習を生かして言葉を作っている姿は本当に子どもらしいと思いました。