3月14日は,私にとっては「数学の日」なのですが,子どもたちにとっては全く違う日です。そう「ホワイトデー」です。
 2月14日の「バレンタインデー」は,5年生くらいになると女子にとっては一大イベントになるようで,数週間前から「どんなものを作ろうか。」と友だち同士で話し合っているようです。最近は「友チョコ」と言って女の子同士でプレゼントし合うことの方が多いようです。男の子にとっても気になる日ではありますが,女子ほどではないようです。私は昔からこの日が嫌い(負け惜しみの愚痴です)でした。
 さて,そんな子どもたちですから,私のようなおじさんにも,一応「義理」で女の子数名から手作りのクッキーやチョコレートが届きましたた。とてもかわいいものばかりで,結構時間をかけているのが分かりました。本来は「学校にお菓子を持ってきてはいけません。」というのが正しい指導だと思うのですが,何となく「まあいいか。」と思い受け取りました。
イメージ 1 ということで,受け取ってしまった以上,何か「お返し」をしなければいけません。そこで左のような「9枚のカード」をプレゼントすることにしました。これまでに学習した「正方形」「平行四辺形」「台形」「直角二等辺三角形」「おうぎ形(これは習っていませんが)」などの図形があります。
 この9枚のカードをうまく組み合わせていくと1つの「幾何学模様」が浮かび上がってきます。

イメージ 2 それが左の「ハート形」です。以前にも綴りましたhttp://blogs.yahoo.co.jp/tamusi22/32975548.htmlが,ハート形は「正方形」と「その正方形に内接する円を二等分したおうぎ形」の組み合わせでできています。その正方形と円を対角線や半径を利用してもう少し細かく分割したのが先の9枚のカードということです。
 実はこの「パズル」は「ブロークンハート」と呼ばれ,商品開発もされています。「タングラム」や「ペントミノ」と同じような,「智恵の板」の一種なのです。今回は私が作図して色画用紙に印刷し,自分で切り取ったものなので,子どもたちの1/30くらいの時間は費やしているつもりです。
 このクラスで授業ができるのも後わずかですが,「ブロークン」のままではなく上手にハート形を組み立ててもらい,1つの心になって終わりたいと思っています。