最難関の理科での問題を題材に知っておくとお得な知識を紹介します。

不定期更新です。

 

メダカのオスメスの区別は受験には常識レベルででてきますが、みなさん大丈夫でしょうか。

 

オスとメスの判断は、背びれに切れ込みがあるかどうか。

尻びれが平行四辺形か三角形かでしたね。

 

写真のメダカはオスかメスのどちらか考えてみましょう。

わかった人は、

twitter(mathlab@2015)かmathlab_kobetsu@furuyaman.comまで

 

さて、最難関のメダカの問題でよく出てくるのは、

メダカの泳ぎ方です。

 

例えば流し素麺なんかの容器にメダカを入れて、水流をつくってあげるとメダカは水流とは逆の方向に移動するんですね。

 

これは、メダカの定位行動と呼ばれるものです。

当然メダカは流れのある川に住んでいるのですから、流れのままに身を任せているとどんどん押し流されていくわけです。だから、流れに対して逆向きに走るっていうのはわかる気がします。

 

入試問題なんかでは、円形の水槽にガラス棒を時計回りに動かして水の流れをつくるとメダカはどうなりますか?っていう問題がよく出てきます。

 

もちろん答えは「反時計」回りですね。(カーソルをあてて反転させると答えになるよ)。

 

そしてもう一つ。じゃ水の流れではなく、周りの景色を動かしたらどうなるか?っていう実験もよく出てきます。

 

すいそうの周りにしま模様のボール紙をおいてそれを時計回りにぐるぐる動かしたらどうなるかっていう実験です。周りの景色が動いているのでメダカはどうするかという問題です。

これもメダカの定位行動に従えば動かない方向ということで同じ「時計」周りに動けば止まってみえますね。

 

こんな風に小さな動物でも生き残るために賢く知恵を働かせています。

 

このメダカのはたらきはよく知られていて中学校の理科で学習しますが、中学受験となると知らない生徒も多いですからね。知っておくと良いと思います。

 

ちなみにこの定位行動の中の走性というのは結構いろんな分野で研究されています。

https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/story/newsletter/keywords/14/02.html

東大理学部の記事です。

 

まったくの余談ですが、ゴキブリにも走性というのがあり、「狭いところ」に進むという性質があるそうです。だから、ゴキブリホイホイは、暗くて狭い場所に置くのがベストです!