2012年 東京工業大学 数学 第6問
(時空を超えて!の記事・上智大理工・数学 第3問
と類似問題!上智は面積で東工大は体積です。)
第6問 xyz 空間に 4 点P(0,0,2),A(0,2,0),
B(√3,-1,0),C(-√3,-1,0)をとる。
四面体PABCの x^2 + y^2 ≧ 1 をみたす
部分の体積を求めよ。
(解答)△ABCはAB=BC=CA=2√3の正三角形で
又,PA=PB=PC=2√2だから,四面体P-ABCは
底面を△ABCとし,高さPO=2 の正三角錐である。
BCの中点をMとすると,Oは△ABCの重心でAM=3
でAO:OM= 2:1だからOM=1。AOの中点をNとし,
NよりPOに平行な直線とPAの交点をLとすると,中点
連結定理より,PL=PA。同様にPB,PCの中点をK,
Sとすると,Oを中心とし,半径 1 の円柱は点L,K,S
を通る。次に,AB,POの中点をそれぞれG,Dとし,
DからKLに平行な直線上にLに近い方にDH= t とな
る点Hをとる。KLの中点をEとし,DEの延長と円柱との
交点をFとする。さらに,DFに平行な直線とEL,円柱と
の交点をI,Jとする。
IJ=HJ - HI=√(DJ^2 - DH^2) - 1/2
=√( 1 - t^2) - 1/2 ・・・ ①
ここで,△EFGはEF=1/2,FG= 1 ,∠EFG=90°
で,JからのFG平行な直線と面PABとの交点をTと
すると,△EFG∽△IJTだから,JT=2IJ ・・・ ②
△IJTの面積を f ( t ) とすると,①,②から,
f ( t ) =1/2・IJ・2IJ=IJ^2
=5/4 - t^2 - √( 1 - t^2)
ここで,△DELはDL=1,DE=1/2,∠DEL=90°
だから,DL=√3/2。面PABの外側の図形は,面
PGCで対称な二つの図形に分けられる。よって,
図形EFGLの体積は 関数 f(t) を区間[0,√3]で
積分したもので,
∫(5/4 - t^2 ) dt = √3/2 ・・・③
∫√( 1 - t^2 ) dt は,図形的に考えると,
半径 1 で中心角60°の扇形と3辺が1,1/2,√3/2
の直角三角形との面積の和となるから,
∫√( 1 - t^2 ) dt =π/6 + √3/8 ・・・④
よって,③,④より 図形EFGLの体積
=√3/2 - π/6 - √3/8 = 3√3/8 - π/6 ・・・⑤
四面体PABCの体積=2√3・3・1/2・2・1/3=2√3
で,P-LKS∽P-ABCで体積比は 1: 8 だから,
図形LKS-ABC = 2√3・7/8 = 7√3/4 ・・・⑥
半径 1 ,高さ 1 の円柱の体積 = π ・・・ ⑦
したがって,求める体積は { ⑤×6 + ⑥ - ⑦ }
= 9√3/4 - π + 7√3/4 - π = 4√3 - 2π ・・(答)
(注; S台,K塾,T進はやや難,Yゼミは難
の表示です。)
by ますいしい