長文になりますが、お付き合いください。シングライクトーキング(以下SLT)という三人組のグループが僕は好きで、その昔(90年代)はCDを一枚一枚しゃぶり尽くすように聴いて聴いて、コンサートにもよく行ったものでした。

佐藤竹善(vol、g、key)、藤田千章(key、Syn)、西村智彦(g)、この青森出身の仲良し同級生三人組が、某音楽コンテストの全国大会でグランプリを取ったのをきっかけにデビュー。そもそも僕が知ったきっかけは1987年、デビュー前のコカコーラのCMで。当時《この歌声は誰だ?》と話題になりました。

「I feel Coke」曲は井上大輔。懐かしい。ヴォーカル佐藤竹善のSLTデビュー前の仕事です。この歌唱力を買われて、デビュー前にたくさんの楽曲にコーラスで参加したり、小田和正のツアーにコーラスメンバーとして同行したりしていたそうです。
 
僕にとって90年代(邦楽の新人)は、L⇔R、それとSLTにドップリ浸かってた気がします。もちろん他のミュージシャンもアンテナを張って雑多に聴いてはいましたが、この二組は出すアルバム出すアルバム良くって、長く楽しませてもらえたのが印象深いです。二組とも洋楽っぽいエッセンスを音楽に感じられて、僕はそういうハイカラな楽曲が大好物でした。 

ボビー・コールドウェル、スティーリー・ダン、スティービー・ワンダーなどの影響を強く受けたと言う佐藤竹善は、デビュー前より《自分たちはAOR音楽を作って演りたい》というヴィジョンをしっかり持ってたようで、もともとはギターで弾き語りをしてたけど、AORを演るならキーボードがなくちゃダメだ、とシンセサイザーを買い、アマチュア時代に曲を作り貯めたとか。
 
SLTの魅力というと、楽曲の良さとあのクロスオーバーなサウンド、佐藤竹善のハイトーンボイス(優れた作曲能力も)が真っ先に浮かびます。加えて僕は藤田千章の作詞のワードセンスが肝だと思っています(SLTのほとんどの楽曲の作詞を担当してます)。
 
藤田千章の書く歌詞って、日本語のベタなフレーズをベタと感じさせない、ちょっと他にない不思議な文体で、抽象度高めの独特な言い回し、それと改行の妙で、なんとも言えぬ硬質な響きの歌世界を創り上げた。これが当時はとてもスタイリシュで格好良く思えて、僕が作る歌詞にもメチャ影響を受けました。
 
もちろん西村智彦のギターもSLTのサウンドの要です。コンテストで入賞後、レコード会社はバンドでなく佐藤竹善、藤田千章のソングライターのチームだけデビューさせようとしたところ、《西村のギターに代わりはいない》と説得して三人組になったとか。
 
ルックスは決してパッとしない三人(!)が、ステージでは格好良い音楽を演ってるという、そのギャップも良かったですね。MCでお互いをイジりまくる姿にいつも笑わせてもらって、この人たち本当に仲が良いんだな、って、ステージを観て思ったものでした。
 
聴いて聴いて聴いて、ある時からフッとSLTを聴き返さなくなりました。元春もそうだけど、いくら好きでも毎日は聴かない。SLTもそうで、2000年以降はアルバムリリースの間も空いたせいか、全く聴いてなかった。後期のアルバムの音楽の変化もあるけど、もうお腹いっぱい聴いたよな、って気分でした。

昨年、SLTのギタリスト西村智彦氏が亡くなったというニュースを知って、これを期に一回しっかりと聴き返そう、と思い、時間を見つけては少しずつSLTのアルバムを聴き進めていたのです。
デビューアルバムから順に聴いていき、やっと先日、目下最新アルバム『Heart of Gold』までたどり着きました。実は『Heart of Gold』はまだ買ったばかり。オリジナルアルバム完聴のために遅ればせながら今回購入した次第で。

以下、各アルバムを聴き返しての感想を書いてみました。
 
TRY AND TRY AGAIN 1988年11月1日
 
01 TRY AND TRY AGAIN
02 Dancin' With Your Lies
03 君がいなければ
04 PLANTED PLANNER
05 Dancin' With Your Lies (I'm Hot Version)
06 Fair 〜Just The Two Of Us〜
07 Evening In Byzantium
08 11月の記憶 〜Raining Blues〜
09 What Time Is It Now?
10 眠りに就くまで
 
1stアルバム。船山基紀氏のアレンジでレコーディング寸前まで行ったのを、これじゃない、と全てやり直したエピソードはファンの間では有名。格好良いデビューシングルの02「Dancin' With Your Lies」のイントロ、ファンキーなギターカッティングに痺れます。コンテストでグランプリを取ったアルバムタイトル曲01も大好きな一曲。

聴いた回数は他のアルバムよりは少なめですが、改めて聴き直してみて、新人のアルバムなのに、この時点でその後に続くSLTのサウンドがすでに確立されていることにビックリ。
 

 
CITY ON MY MIND 1989年7月25日
 
01 City On My Mind
02 Lovers
03 Go Along
04 On The Crazy Street
05 長い道距の果てに
06 Don't Let Go
07 If You Are Kind To Us
08 陽だまりの下で
09 Friend
10 Hope II
 
全作品中で最もAORだ、と思う2ndアルバム。一番シティ・ポップなアルバムともいえるかも。2ndアルバムは1stより曲の粒が揃ってて、好きな楽曲が多いです。個人的に終盤の08、09と続くのが好き。「陽だまりの下で」のサビの《We've a right to diny it》のフレーズが何回聴いても切々と胸に染みて堪らない。

バラード曲、ポップな曲、ファンクなダンス曲とSLTの定番パターンが出揃ってます。お気に入りは04、05、07、08、09。

 

III 1990.04.25
 
01 lnterlude:Beats
02 Livin' For The Beat
03 Find It (In Your Heart) 〜初夏の印象
04 未来のために
05 Hey, Dreamer
06 Time Of Love
07 Interlude:Working
08 Show Time
09 Is It You
10 さよならが云える時
11 Dreamin' About You
12 Interlude:Talking
13 So Find 〜A Guy's Life Style〜
14 Interlude:Street
15 雨が上がれば
16 泡沫
 
僕が最初に聴いたSLTのアルバムで、今聴いても超絶クールだと思う。このCDはホント何回聴いたか分からない。シンセブラスのリフが印象的なファンク曲02、イントロのベースがゴキゲンな先行シングル03、メッセージ性の強い04など。曲間に短いInterludeを挟むことで流れに統一感が生まれ、アルバムを通してあたかも長い物語を読んだような気になる。個人的意見ですが《未来都市》というテーマのコンセプトアルバム、と勝手に思ってます。

お気に入りは02、06、09、10、16。他の曲ももれなく好き。10「さよならが云える時」の終盤のコーラスのリフレインは聴くたびに心が昇天します。永遠に終わらないでくれと思う。
 
16「泡沫」を聴いた時の胸をかきむしりたくなる感じ、この感じのSLTバラードがアルバムの終盤を飾る定番となります。
 

0 [lΛV](ラブ) 1991年4月25日 
 
01 Steps of love
02 Do what U want 2 do 4 luv
03 La La La
04 I long for you (INTERLUDE)
05 迷いの要塞〜Heart to Heart〜
06 嵐の最中〜Reintroduction〜
07 P.P (INTERLUDE)
08 Gigolette
09 愛と言えるまで
10 此の手は離せない
11 You are love (INTERLUDE)
12 Your Smile
13 願いを込めて
14 Missin' you
 
前作よりグッと明るい印象の本作。このアルバムでSLTに出会った、ってファンは多いと思います。キャッチーな01「Steps of love」からラストの14「Missin' you」まで、勢いがまるで落ちない。ファンの人気が高い03「La La La」では、これまで常に体温低め(?)だった藤田千章の詞が一歩さらに踏み込んだ言葉を手にした、という気がしました。

個人的には06「 嵐の最中〜Reintroduction〜」が好きすぎる。佐藤竹善の天をも貫かんと歌い上げるヴォーカルは痛快のひと言。お気に入りは01、06、13、14。心かきむしる系バラード13 「願いを込めて」はSLTでしか作り得ない屈指の名曲。そしてラスト14「Missin' you」が僕、とにかく好きで、この曲を聴いてると頭にどんどん曲が浮かぶもので。触発されて五曲は作りました。
 
Humanity 1992年2月26日
 
01 飛べない翼
02 Hold On
03 遥かな航海へ
04 Pray
05 With You
06 Rise
07 Sunday Afternoon
08 Slow Love Down
09 感じるまま〜Humanity〜
10 追憶〜窓辺の風景〜
11 I'm In Love
12 It's City Life
13 きっと何時の日か
 
ブレイクの気配の注目の中、リリースされた6作目。非常に人気の高いシングル曲の05、06が収録されてます。本作はSLTが全国的に知られるきっかけとなった人気アルバムですが、ユッタリしたリズムの曲が前半に多いので、僕ははヤヤ肩透かしな印象を受けました。今思えばこれも意図して作ったんだろうと想像します。前の二作はイケイケだったから、少し落ち着こうぜって。

今回聴き直して、当時緩いと思った曲もそんなに悪くないなと思えました。これも繰り返しCDを聴いたもので、05「With You」は当時の僕のカラオケの定番でした。お気に入りは01、02、03、05、06、13。
 
バラードの目立つアルバムですが、西村さんのことを思えば、やはり06「Rise」のギターカッティングを聴いてください。西村のギターに代わりはいない、全くその通りだと思います。
 

 
ENCOUNTER 1993年2月25日 
 
01 encounter I
02 My Desire 〜冬を越えて〜
03 Fake It
04 In The Rain
05 今日の行方
06 encounter II
07 離れずに暖めて
08 Restless 〜君の許へ〜
09 Givin' Me All
10 Maybe
11 encounterIII
12 止まらぬ想い
13 Our Way To Love
 
オリコン1位を取った大出世作。デビュー以来培ってきたSLTサウンドの到着点、集大成のアルバムといえるでしょう。曲の粒が揃っていて、欲しい曲が欲しい場所に見事に置かれている。前作アルバムを聴いてウ~ンって思った僕も、今作には大満足。僕の友人もSLTファンの沼に引きずり込み、一緒にコンサートまで行った思い出の一枚。お気に入りは02、04、05、07、09、10、12、13。ほぼ全部です。
 
思い出話ですが、このアルバムの発売の時、地元ラジオ主催でSLTのファンミーティング(無料)があって、《次のツアーの浜松公演で、本編ラストに何を演奏するか?》を予想する、という面白いアンケート企画があったのを覚えてます。見事当てた方には粗品贈呈、と言われて一生懸命予想して、僕は確か「Rise」と予想した気がします。で、実際に演奏されたのは10「Maybe」。ゴスペル風のワルツ曲で見事な歌唱を聴かせ、本編終了。予想は外れました。
 
togetherness 1994年4月27日 
 
01 Together
02 Joy
03 風に抱かれて
04 My Eye's On You
05 Between Us
06 幻に恋する日々
07 Night Rhythm
08 Will
09 Your Love
10 Standing
11 点し火のように
 

先行シングル01 「Together」を聴いた時、ずいぶんブラックミュージックに寄ったな、ってのが第一印象。01、03、04を筆頭に、前作までの洗練されたAORサウンドが進化して、より泥臭く、より生の演奏、生の弦、生のブラスの人間味溢れる音を重視した作品が加わってます。


ここまでコテコテをSLTで演らなくとも、と思わなくもなかったけど、こんなSLTも良いでしょう?って意気込みを感じました。しかし「Together」はイントロから格好良くてヤバいですね。ライブでこれを演られたらブチ上がりますって。


これまでのSLTアレンジを継いだかの02、08、10(個人的に大好き)も一緒に収録されていて、新しいサウンド作品との橋渡しになってバランスを取ってる。オリコン1位。

 

個人的なお気に入りは01、02、04、08、10。今回聴き直したら04「My Eye's On You」がめちゃめちゃ良くってシビレタ。昔は変化にちょっと戸惑った今作、これをSLTの最高傑作に挙げるのもアリかも、と思い直しました。僕の耳もいろいろ音楽を聴いて変化してきてます。

 


DISCOVERY 1995年8月2日 
 
01 素晴らしい夢の中で
02 Keeps Me Runnin'
03 みつめる愛で
04 そんな時は
05 Burnin' Love
06 心の扉
07 Today
08 夏の彼方
09 瞬く星に
10 Perfect Love

06「心の扉」がNHKの番組のエンディングで流れた瞬間、《うわ、SLTの新曲だ。良いな!》と思ったっけ。サウンドは前作の路線をさらに突き詰めて文句なく格好良い。全く悪くないアルバムなのだけど、今作辺りから聴き込みの頻度がこれまでに比べて減ってきた気がします。

でも、ちゃんと楽しんで聴いてたし、コンサートも行きました(この時のツアーを観たのを最後に以後観れてません)。まだSLTの音楽になんの疑問も持たず楽しめていた、って時期の作品。

聴き直してみて、このアルバム凄く良かった。いろいろなタイプの曲がキュッとまとまった良作だと思いました。お気に入りは02、05、06、09、10。
 
Welcome To Another World 1997年5月28日 
 
01 Seasons Of Change
02 Real Life
03 Starting Over 〜ありあまる想いで〜
04 Skylark
05 Forever
06 君の風
07 Rendezvous
08 Spirit Of Love (Sanctified Version)
09 Flame (Remix)
10 Speed
11 The Light Is You
 
SLTの数ある名曲の中でも最高傑作と言えそうな代表曲08「Spirit Of Love」が入ってるアルバム。なのにこれまでのアルバムに比べ、繰り返し聴く頻度の極端に少ないアルバムです。01 「Seasons Of Change」からのオープニングは文句なしなのに、その後に続く曲の印象が弱い。
 
今回聴き直してみて、以前よりは印象が悪くなかった、むしろ、昔は弱く感じた曲が今かえって新鮮に聴けて、良い作品作ってたんじゃん、と思い直しました。アルバムのタイトル通り、この時期のSLTは次のステージへ向かおうとしてたんだと思います。お気に入りは01、04、06、08、09、10。

今思うと、「Spirit Of Love」は突出して強い曲なので、ひょっとしてメンバーはアルバムから外したかったのかも、と想像します。でも、入れないのはあり得ない、と周囲に説得されたのか、先行シングル三曲ごそっとアルバムの終わりに固めて置いてある。まるでボーナストラックがドサッと入れてあるみたいな扱いで、これも印象として損してます。


METABOLISM 2001年9月26日 
 
01 Premonition
02 The Law Of Contradiction
03 Jack Lemmon
04 Paradise
05 My True Colors
06 魔力
07 見知らぬ空の下で
08 Jigsaw
09 Hyper Overdrive〜不完全な個体〜
10 悲しきHummingbird
11 幻月〜A Tragedian〜
12 What's Dying Away
13 情熱のGroovin'
14 One Day
15 回想の詩
16 Only A Miracle
 
えらく激しいアレンジだなー、が最初に聴いた印象。藤田千章の歌詞もより深い領域に踏み込んだ感じ。これまでのAOR風なサウンドは印象を薄めて、よりロックでヘビーな音と内容の濃い楽曲へ変化。レコーディングにDragon Ash桜井やLUNA SEA真矢がドラ厶で参加してます。

01、02、03、04のサウンドを聴いてビックリした、というファンは多いのでは。正直僕も、このサウンドの変化に引いてしまったファンの一人なのですが(先行シングル05はこれまでのサウンドからの橋渡し曲で、これが来るとホッとする)、あらためて聴き返してみると、どの曲もすごくキャッチーで、流れてくればすぐ一緒に口ずさめた。サウンドは変化しても、この時期の佐藤竹善のメロディメイカーとしての筆は冴えてまくってたと思います。

他、佐藤竹善が作詞した14、藤田千章が作詞作曲の04、09、西村智彦作曲の楽曲11、13も入っていて、過去イチでバラエティに富んだ作品となってます。

収録曲は過去最大の16曲、CD74分みっちり。聴き応えはあるけど一曲一曲の密度が濃いので、CD一枚聴き通すのに気合いが要る。お気に入りは02、03、05、14、16。
 
長尺のナンバー15「回想の詩」は、メンバーそうとうの想いを込めて作ったであろう壮大な意欲作。その意気込みと裏腹に、テーマがやや上滑りしてるように僕は当時感じましたけど、こういう歌はミュージシャンにとって、ある種の使命感に《作らされる》類のもので、絶対に作って発表しなきゃいけない曲。
 
RENASCENCE 2003年10月15日 
 
01 摩天楼の羊
02 月への階段
03 欲望
04 ただひとつの心で
05 Borderland featuring 矢野真紀
06 Love Express
07 街角
08 The Love We Make
09 In The Rhythm
10 VIIII=IX
11 星降らない夜 featuring 小谷美紗子
12 A Crown
13 もしも
14 Hello
15 Parallel Lines
16 キミといれば (Bonus Track)

アルバム冒頭から01、02、03のグイグイくる流れは引き込まれます。佐藤竹善の作曲の筆は変わらずノッていて、同時期の藤田千章の歌詞はさらに進化。「摩天楼の羊」や「月への階段」なんて、タイトルだけで名曲と決まったようなもの。「月への階段」大好き。コーラスのゲストに女性ミュージシャンを迎えて音に色合いを添えてくれてます。お気に入りは01、02、03、08、15。

とはいえ、これも前作と同様にフルで通して聴くことの少ないアルバムで、聴いた回数としては全作品中で最も少ないかもしれません。正直もう、この辺りの作品は佐藤竹善の声がないと、SLTだ、と楽曲を認知出来ない。SLTを聴いてるぞ、という気持ちに浸りきれなくて、後半の曲まで集中力が続かなかったです。どれも良い曲ですけど、思い入れは他作品より薄い。
 
Empowerment 2011年5月18日
 
01 Through The Night
02 A Wonderful World
03 飾りのないX'mas Tree
04 Dearest
05 涙の螺旋
06 きみの中に輝くもの
07 祈り
08 Do-Nuts?
09 硝子の城
10 Desert Rose (Adenium)
11 Wild Flowers
12 Dog Day In The Noon

大復活。すっかりSLT離れしていた頃、11年ぶりの新作ということで聴いてみたら、とんでもない傑作だった。まったく予想してませんでした。久しぶりのアルバムということでメンバーもおそらく、ヘタなものは出せないぞ、と、相当気合いを入れて作ったのでしょう。ああーSLTを聴くってこんな気持ちだったよ、コレだよコレ!と聴いてて心から思った、あの気持ちを思い出させてくれた一枚。

今作の収録曲、佐藤竹善の曲が良いのはもちろんのこと、藤田千章の詞がとにかく素晴らしい。特に03、06なんて落涙もの。SLT文体をキープつつ、こんな優しくもやるせない物語、暖かな気持ちを歌ってくれて、長いキャリアを積んできて、ここに来てこんなにも瑞々しい作品を出せるのかと、すごく感動しました。お気に入りは01、02、03、06。先行シングルの04も良い味。でも全曲大好き。

このSLT再始動のアルバムが出た時、元レーベルメイトの小田和正が絶賛のコメントを寄せてました。本当に、長く音楽を続けている者へ大きな希望をくれる一枚です。
 
Befriend 2013年6月5日 
 
01 The Great Escape
02 89番目の星座
03 Human
04 楽園
05 メビウスの帯
06 Luz (Prelude)
07 Luz
08 Finally
09 無名の王 -A Wanderer's Story-
10 Forget-Me-Nots (In Idleness)
11 The Distance To Continu

前作の勢いを継いだアルバムで、ここで推すのはなんと言ってもシングル02「89番目の星座」。大好き。ここまで無条件に痛快だと思わせてくれたシングル曲って「Spirit Of Love 」以来かも。聴いててつい一緒に歌いたくなる。たまにしか行かないカラオケでも熱唱させてもらってきました。

さらに特筆するなら、アルバム終盤を締める09、10の並び。まず09「無名の王 -A Wanderer's Story-」で歌われてる諦観って、これはポップスとしてかなり難しいテーマなのにこのカッコ良さ、そこから物悲しく「Forget-Me-Nots (In Idleness)」を淡々と歌われることで広がる寂寥感。ここ、絶対に2曲がセットで聴きたい。

そして、ラストに流れてくる西村智彦作曲のインスト曲11が、全てが終わった後に日が差すかのように暖かくて良い曲。お気に入りは01、02、08、09、10。

Heart of Gold 2018年1月17日 
 
01 Prologue
02 風が吹いた日
03 Closer 〜寒空のaurora〜
04 6月の青い空
05 Be Nice To Me
06 闇に咲く花 〜The Catastrophe〜 feat.サラ・オレイン (Album Mix)
07 Hysterical Parade
08 Longing 〜雨のRegret〜
09 Sweet Cat Home
10 The Ruins 〜未来へ〜
11 Holy White Night
12 闇に咲く花 〜The Catastrophe〜 feat.サラ・オレイン (Single Version)
 
 

 買ったばかりです。西村さん作曲のインスト01で始まる、三人で作った最後のアルバム。聴き込みが足りないので言葉が選べませんが、優しい歌が多い、穏やかなアルバム。シングルが多いせいか、アルバムの統一感、というよりはまるでシングル集、って印象。でも、ずっと流していて気持ちいい。ジャケット可愛い。


03、05、11と藤田千章作曲のナンバーが三曲収録されてます。千章の曲って、これまでは佐藤竹善の作らなそうな凝ったクセの強い曲が多かったけど、今作に選ばれてる03、11は穏やかでシンプルに美しいメロディで、これはとても新鮮。すごくいい。


 正直、まだガツンと胸にまで響いてきてないのですけど、今作も繰り返し聴くことで心の一枚になるかもしれません。今のところのお気に入りは03、07、08。11。ラスト11の「Holy White Night」これ本当に良い歌だよ。アルバムの実質ラストの曲が藤田千章の作曲って初ですね。



 

全アルバムを聴いてみて、心から感じたことは、本当にどのアルバムも良いです。アルバムに注がれてる気配り、熱量がどの作品ももれなく高い。おそらく個人的な好みの違いはあれど、ファンがどのアルバムを心の一枚と挙げていても不思議じゃない。その時、その時代に聴いたSLTがその人の最高傑作でありうるんだろうな、とシミジミと思いました。




 

二人になってしまったけど、願わくばこれからも佐藤竹善と藤田千章には一緒に音楽を作って欲しい。それがシングライクトーキングの名でなくても。この二人が組んだ音楽が大好きなので、やらないのは勿体ないと心から思うのです。



追記。

この日記を書いた翌週に、まさか解散発表。うーん。