ご近所さんなので、ちょくちょく寄らせていただいている東山ガレージ。昨夜2025年10月18日(土)はSSW中西こでんの描いた絵の展示会【こでん展】最終日ライブイベントを観てきました。


月曜日にチラッと寄せてもらったのですが、画伯の演奏もあるという最終日はぜひ観てみたいと思い、再訪です。
ところ狭しと貼られた作品たち。先日は気付かなかったけど、R指定な絵(!)はカウンター下に貼られてた。これは見逃す人もいたでしょう。ホントにヤバいのは家に置いてきた、と画伯は仰るけど、とてもアップで写真は撮れない。

天井から吊るしてあったり、スピーカー横に隠れてたり、子供が悪戯書きを描き散らしたように楽しい。これらに作品名とかを付けちゃ、かえって楽しさを削ぐような、無記名の絵の愛らしさが一杯。
個展、というと有名画家のそれのように大層に聞こえますけど、楽しんで描いてたらこんなに貯まってた、という展示の仕方が敷居を下げてくれていて、観てるうちに、子供の頃に誰もが一度はやったお絵描きをちょっと自分も、と描きたくなった人もいたんじゃないかしら。僕も描きたくなりましたもの。

中西画伯とタカラショウ君。
タカラショウ君も写真も撮るSSW。一点一点作品への感想を熱く丁寧に画伯に語ってました。

だあこえたかぼうきまっち、の、たかぼうさんがお客さまにいらして、先日はありがとうございました、とご挨拶しました。自分も描いてみたいと思うけど、(やる気)スイッチが入らない、と笑ってました。


定刻18時、東山ガレージ管理人【ハルノオト】より演奏スタート。
中西こでんの「ぶよ」がとにかく衝撃的だった、とハルノオトさん。
こでん展の磁場効果か、黒ノオト(黒いハルノオト)!と声がかかるほど、ハルノオトの尖った歌が際立って響きました。いつも以上にアグレッシブな歌唱。加えてギターのなんて良い音か。至近距離で腹に響くギターが心地良かった。

二番手は豊橋から【好(こう)】さん。
電子ピアノの効果音から、ストリングス、ウィンドチャイム、バスドラム、ピアノと目の前で一つ一つフレーズを重ね、地球が生まれるのかしら、ってほどのオープニングをサラッと繰り出してビックリ。
歌う時はキャロルキングで間奏で小室哲哉になる?ような、ループのパフォーマンスも大した芸ですけど、それで組み立てられた音世界がチャーミーで心地良かったです。

この場所に来たら、内省的な歌を歌いたくなりました、と、事前に用意された曲を急遽変更。ピアノの弾き語りで歌われた自称“暗い歌”は、シンプルだからこそ歌声の良さが際立って、これぞライブ、と個人的に思いました。


三番手は画伯【中西こでん】登場。
この日のために仕上げたという新曲「〜の絵ブルース」からスタート。(ノエブルースの表記は正確ではありません)
今日は“絵こでん”と“歌こでん”の勝負!、と仰ったこでんさん。歌ってる間は当然、歌こでん圧勝ですが、歌も絵も、こでん作品はどれも、ああ中西こでんだなぁと接して納得してしまう。こでんさんの声や風貌からこれらの絵が生まれることも、これらの歌を歌われることも、とても似合ってる、と思わせられます。

そもそも、中西こでんの歌と絵ワンプッシュのイベントで、歌と絵が争うわけない。絵に歌を添え、歌に絵を添え、べらんめぇで退廃的でエロチックで、照れ屋でチャーミングな顔がそこかしこに在った。「射る夜」「沼津行き」大好き。「フイゴ」のハープ最高。こでんさんお疲れ様でした。


終演後も演者とお客さんでいつまでも喋ってました。ライブ終演後にズートホーンロロの山崎大介さんも来場。自身のライブを終えてから駆けつけたとのこと。僕とは初対面かと思いきや、以前にタオルというバンドとご一緒したことがあって、大介さんはタオルのドラムだった。マシスを覚えてくれていて恐縮でした。こんなステージ演出をやってみたい、というアイデアがぶっ飛んでて笑った。巨大ブンブンゴマ、いいですね。自分の店でやれ、のツッコミにも笑った。

映像作家の袴田浩之さんは中西こでんさんと旧知の仲とのこと。ライブの感想を、こう思う、こう思った、と歯に衣を着せない鋭い口調でズバッと言い、どれほどちゃんと聴いてるんだ、と驚かされました。

昔、自身が落語会(?!)を開いた際に、中西に出囃子の三味線を弾いてもらった、という話や、中西主演で映画を撮ったこともあるけど上映出来なかった、などと、興味深い話をいっぱい聞かせてくれました。

映画スゲー観てみたい、YouTubeにあげてないの?、などと言ったのですが、ないとの返事。

↑予告編だけ、某ネット番組のアーカイブで発見(見つけんな、って怒られそう?)。音なし映像だったけど、ほんの数秒観れた。ホントにあるんじゃんスゴイなぁ。次のこでん展があったら上映して欲しい(希望)。


芸術の秋(なんていうけど、オールシーズンいつだって芸術はやればいい)に、この日はピッタリな夜でした。絵について突っ込んだ話を聞くのも新鮮でしたし、めった喋る機会のないクリエイターやミュージシャンの話が聞けた。濃くて良い夜でした。

絵は古典のなんたら主義を知らなくても、わたせせいぞうだろうがラッセンだろうが、画集を開いて、部屋に飾って、この絵が好きと大声で言って何も恥ずかしいことない。好きなら何でもありだと思いました。

今日は久しぶりに近代古典の絵画の本とかパラパラ読んでました。美術部だったくせに画家や作風に全く詳しくない自分。こういうことをきっかけに面白くなったりして。あらたに好きな画家とか出来るかも。悪戯書きを再開しようかしら。


ちなみに、この日に僕が来てたTシャツの柄、誰の絵?と聞かれましたが、答えられなかった。帰れてから脱いでタグ見たら、ジャン=ミシェル・バスキアの絵でした。



マシス