お盆休みに入っています。大きな予定もなく、ここまではダラダラのんびり過ごさせてもらっております。家の裏の山の草刈りとか、雨の合間にやってました。

それでもお盆ですので、外の用事もある。13日はご近所の初盆のお宅のお手伝いをしてきました。
↑施餓鬼台です。これは業者が持ってきてくれた台に、僕ら隣保が竹で飾り付けしたもの。昔はこの台をイチから全部作ってたとか。楽になったものだ、と皆さん言います。それに比べたら朝から竹を取りに行くくらい、楽なものだと。

取ったばかりの青竹(一年目の若い竹が良いとのこと)を道の端に寝かせて、和尚様の御経の間に火を着けます。竹に火が燃え移ると竹の節が爆ぜてパーンと大きな音が出ます。音を立てることに意味があるのだそうです。長崎のお盆の爆竹のようなものか、と思う。火の番をしてたら煙を浴びて、身体がすっかり煙ったくなりました。

お手伝いを終えて帰宅したのが18時過ぎ。急いで礼服から私服に着替え、高速に乗って静岡へ。もよぽんさんのお店【8th Rest】に向かいました。ヒライマサヤ君のライブを観るためです。
8th Restに訪れるのは久しぶり。前回もヒライマサヤ君をこちらに観に来ましたっけ。今回は地元ミュージシャンのわんだ君、中西こでんさんが共演ということで、これは観に行けるものなら行きたいぞ、と思っていたのです。お店に着くと、もよぽんさんがマシスを覚えていてくれて、嬉しかった。

フライヤーのイラストが可愛い(ヒライマサヤ筆)。
せっかくのヒライ君のライブ、行くぞー、と事前に宣伝もホントはしたかったけど、何しろ当日はお盆の手伝いが何時までかかるか分かんない。予告してて間に合わないのも悪いと思い、誰にも行くと言わず仕舞いでした。

家族にだけは、早く手伝いが終わるようなら静岡市に行ってくる、と告げてあって、当日は、なんとか開演時間に間に合ったのでした。
わんだ君のステージを見つめる目、目、目。おそらくですが、この日の客席は音楽をやってる人の比率、かなり高かったと思う。雰囲気と聞こえてくる会話でなんとなく感じるものです。

そんな目の中、一番手【わんだ】君からライブスタート。
別のお店で以前に一回だけ、彼のオープンマイクのステージを観たことあったけど、二十代でこの演奏は渋い。ブルースギターのまぁ上手いこと。オリジナルナンバーを含め次から次へと小気味良くブルースやブギーナンバーを畳み掛けて、小さな旋風のようなステージでした。

二番手【中西こでん】
鬼才こでんさん、スゲー良かった。「沼津行き」のメロディー最高。「ふいご」のギターリフ最高。何より、歌ってる表情です。あの顔、佇まいがまんま、中西こでんの音楽を体現してると思った。上の写真↑で観ても音が聴こえそうだもの。名は体を表す如く、奏でる音楽がこんなにも風貌と似合ってらっしゃるのな。

三番手【ヒライマサヤ】登場。
ヒライマサヤの歌う歌は、初めて聴く歌ですら伝わりっぷりが尋常じゃない。歌の伝達力のスピードは邦楽最高レベルと断言したくなるほど、瞬間風速で心を掴まれます。繊細に囁き全身で絶叫しまくるあの声、そして言葉の歌いまわしの巧さと、ユーモアを持って良い曲を作ってしまうソングライティングの筆の妙。ヒライマサヤのステージが悪いわけがないのです。

そして、この夜も最高だったけど、もっともっとやって欲しかった、というのがこの夜の感想。お時間がきたから今夜はここまで、って風に感じてしまって、ちょっと物足りない。

最後の最後に《もう一曲、短い歌を》と歌った「紅茶の歌」が嬉しかった。初めて生で聴けた「瞬キッズ」は超絶名曲だとシビレタ。「斜陽」の絶叫のロングトーン、「コントローラー」「石鹸」のはっちゃけっぷり、どれもこれも最高だからこそ、足りない。もっと聴きたかった。


この夜のステージで最も印象的だったのが、意外にもカバー曲を歌った時でした。
《この歌は、マイクを通さずに、生音で、ちっちゃなギターの音で。その方が伝わる気がするんです》

亡くなってしまったという、ヒライ君の知己の音楽仲間の方の作った歌。例え誰一人知ることのない歌でも、僕が歌っている時、この歌は間違いなく存在している、そう言ってマイクから離れ、僕らのテーブルの目の前まで出てきて、大事に大事に歌ったヒライ君のパフォーマンスは、みんな針の落ちる音を聞くかの如く、固唾を呑んで聴き入ってしまってました。


《誰も僕の歌なんか、好きじゃないのかもしれない》

そんな風に落ち込むこともある、というヒライ君。なんて正直な告白か。だからこそ、この言には僕は反論します。そんなことは絶対にない。ヒライマサヤの歌は万人を楽しませる歌で、実際に楽しませてもらっています。

《ここに集まってくれたお客さんは、僕の歌をキャッチできる受信機を持った、素晴らしいお客さん!》

この言も、嬉しいけど、これにもちょっと反論。お客さんが奇特にもヒライマサヤ好きで盛り上がってくれた、なんて、それだけであるはずない。

きっとこの夜この店で、初めてヒライ君を観た人は、受信機の感度が初めから合っていたわけじゃ決してないと思う。ヒライマサヤはそのパフォーマンスさえ観たら、どんなに周波数のズレた受信機だって感度を合わせちゃう、ライブ一曲目のワンコーラスでそれがやれちゃう人です。ホホウ、ツアーミュージシャン?と初対面の人だって、ヒライ君のパフォーマンスに惹き込まれたからこそ、受信機の感度が合ったのです。それはお客さんじゃなくヒライマサヤの力なのです。


わんだ君、こでんさん、ヒライ君、お疲れ様でした。たいへん刺激的な夜でした。



僕(マシス)の歌予定です↓
↑あさって。袋井の豊沢ふれあい会館で歌いますよ。

↑今月末、西鹿島の音楽食堂Mで歌います。面子がやべぇ。最高。

来月末、東山ガレージで歌います。大好きな顔ぶれで最高。

同じく来月末。東山ガレージの翌日にマムゼルで歌います。


マシス