今週は夜勤ですが、この週末には個人的なご褒美が待っております。東京に行ってきます。
ギルバート・オサリバンの来日公演です。洋楽最推しに会える歓びに震えてます。

オサリバンのコンサートは1993年の名古屋公演以来で、なんと32年ぶり。推しだなんて言いながら、ずいぶん間が空いてしまってました。実は2020年に来日公演のチケットを持ってましたが、コロナの猛威で公演中止になって払い戻しに。オサリバン現在78歳。よくぞ再び来てくれました。

今回は二年ぶりの来日公演で、オサリバンはマメに日本に来てくれるので、貴重、というほど珍しくは感じない。もちろんファンとしてはありがたいです。僕は32年ぶりですけどね。バンドなしのビル・シャンリーと二人だけのツアーは、音や迫力では物足りないかもしれないけど、今回はオサリバンに会っておきたいと思った。

2020年の払い戻しチケットの雪辱をはたすためでもあります。が、

あちこちの大物ベテランミュージシャンがフェアウエル・ツアーをやり始めてます。元気に来日してくれるのは当たり前と思っちゃいけません。好きなミュージシャンに会えるうちに会いに行くのです。

今年の5月にチケットを取って、それと同じ頃にオサリバンをいろいろ検索していたら、オサリバンのアーティスト本がある、ということを知りました。
『Gilbertmania(ギルバートマニア)』2022年発行とあります。こんな本が出てたんだー、と思って注文しようとしたら、一般の通販サイトや書店に流通していない。それもそのはず、なんとこの本、オサリバン作品のライナーノート執筆や歌詞の対訳をされてる平見勇雄さんという方が自費出版で作った本だそうで。いわば同人誌なのです。

編集も執筆も校正もすべての作業を平見さんが一人でやった、個人の情熱の結晶です。料金を振り込んだら、届きましたよ。
全258ページ。写真もいっぱい。内容が濃すぎる。とにかく文字が細かくて、多い。情報がとても多くて読み切れない。一人で何万文字書いたのか。凄いエネルギーです。
本書の執筆の動機に、とにかくギルバートオサリバンを多くの人に知ってもらいたい、ギルバートオサリバンのアーティスト本がこれまで作られなかったのが不思議で、このような素晴らしいミュージシャンが世間で過小評価されすぎている、と平見さんは書かれてます。

オサリバンの奥さまから《彼は日本のオサリバン研究家よ》、と紹介されるほど、オサリバン本人や御家族にも覚えられてる平見さん、御本人は、研究家なんてまだまだ、そんなおこがましい、ただのファンです、と本書で書かれてます。ただ、本書の内容のマニアックさを読むと、研究者の名はふさわしい気がしました。
↑中でも、「アローン・アゲイン」の歌詞の誤訳に対して、本の冒頭で7ページみっちり使って日本のレコード会社の誤訳対応の拙さへの不満をぶちまけてらっしゃる。

実際に「問い合わせ」という名目でクレームを入れてるらしい。御本人が対訳をされていて、正しい意味が分かるゆえの、過去の誤訳をまんま転載し続けるレコード会社の対応への怒り、苛立ちを、なかなか強い言い回しでドカンと綴ってる。冒頭だけでなく本書のあちこちで誤訳批判して、結びの挨拶でも怒ってる。忖度なし、この内容は同人誌ならではですね。

正直、クレームの文章って、読む側としたらあまり快く読めないのです。それは誰の文章でも、どこのコラムでもネットの呟きでも、他人が怒ってる様子なんて僕は見たくない。これはオサリバンを音楽を愛するゆえの文句だとは重々承知ですけども、読んでいて筆者の不満むき出し内容は、ああー個人誌なんだなー、と少し熱が冷めます。

あと、曲やアルバムの紹介が、僕の求める音楽レビューには少し物足りなかった。各アルバム毎の章はあるのに、うーん、そういうことを聞きたいんじゃないんだよな、という印象。もちろん知られざるエピソードはたっぷりで豆知識としては面白いのだけど、アルバムそのものの魅力を伝えようとして欲しかった。個人の思い入れが暴走してる熱い感想でもいい、この曲ちょっと聴いてみたいぞ、って思わせてくれる文章が少ない感じでした。

でも、総じてたいへん濃い内容で、オサリバンファンとしては大満足の本です。エライものが手に入った。東京行きの電車で読んでいきたいくらいですが、大きくて嵩張るので、別の本を読みながら行ってきます。


オサリバンの人気曲はバラードが多くて、ともすれば甘ったるいとか軟弱と思われがちですが、ギルバート・オサリバンはポップスの人、というイメージもさながら、僕はオサリバンはブリティッシュ・ロックだと思ってます。オサリバンの曲って転調の嵐、歌詞は言葉遊びと皮肉てんこ盛りで、バラードでも聴いていてやたらエモい。3分間の曲でもプログレに匹敵することやってるようなもので、このエモさはザ・フーのナンバーの醸し出すエモさに全く負けてないと僕は思う。バラードの可愛らしさで気分がブチ上がるなんてオサリバンだけです。


とにかく今週末、楽しみにしていたギルバート・オサリバン公演、楽しんできます。声の調子とか、若い頃よりパワーダウンしてないか、「アローン・アゲイン」「クレア」とか、人気曲だけをタラタラ歌ってアー、オサリバンを観れたね、って終わるのは心配。けど、そういうことじゃなくて、大好きなギルバート・オサリバンを7列の席で聴かせてもらう、そのことを噛み締めてきます。絶対に思ってもみないレアな曲もやってくれるはず。


↓今僕がなんとなくライブで聴きたい曲

「Our Own Baby」レア・トラックスに入ってるナンバー。これほどチャーミングな曲が他にあるでしょうか。これ大好き。


「Take Love」2022年のアルバムから。3年前のオサリバンは75歳でこんな元気な曲を出してくれてました。

もちろんバラードも聴きたい↓

「IF YOU EVER」

「Can't Get  Enough Of You」



 

 


 


 


第199回フリーダムフォーク集会 

 【日時】2025年11月15日(土) 19時半開演 
 【場所】ライブカフェ mamselle 袋井市堀越1802-1 
TEL 0538-42-6440 http://mamselle.sakura.ne.jp/ 
 【料金】music charge 500円 
【出演】 一次会(本編)演奏時間一組20分(転換時間抜き) 
・えみり(初参加)
・ケイヤ
・Autumn Papa
・砂風金

 二次会(飛び入りコーナー)演奏時間一組10分



マシス