コヨーテ・バンドのアルバムって、実はどれも凄く良いと思う。もっともっと知られて欲しい。


元春の夏ツアーが近づき、普段は特に準備も予習もしないのですが、春先にコヨーテ・バンドのアルバムを全部ワーッと聴き返したことがあって、コヨーテ・バンドのアルバムってクオリティがやたら高いぞ!?と、あらためて思ったのです。

佐野元春のライブで聴きたい曲、となれば、多くのファンは元春クラッシックと呼ばれる昔の(特にハートランド時代の)作品を挙げると思います。それは僕もそうで、今年出た『HAYABUSA JET Ⅰ』は元春クラッシックの再定義、と銘打ったリアレンジ・アルバムでしたので、このツアーでは古い歌をいっぱい演ってくれるのだろう、と想像してます。

そういった再定義の作業もいいけど、僕としては早く『今何処』の次のシーンを観てみたい。あまりに凄かったアルバム『今何処』の完成度は《このバンドの到達点》、と元春が言うほどに満足したらしいから、今はおそらく全て出し切った状態なのかしら。ここはHAYABUSA JETのプロジェクトをやりながら充電中なのだ、と思って、次のフェーズの元春を待ちましょう。


コヨーテ・バンドのナンバーだって、すでにライブでご無沙汰の曲が多いです。僕は古い曲を聴けたらもちろん嬉しいけど、コヨーテのナンバーで今年のツアーでこれを聴けたら最高、って歌がいつもあるのです。


まずは、「白夜飛行」(アルバム『マニジュ』)

ライブで遭遇したのは過去一回だけ。「白夜飛行」はホント、コヨーテナンバーの傑作では五本指に挙げたいほど好き。今の気分は「ラ・ヴィータ・エ・ベラ」を抜いて一番好きかも。聴いてるだけで意識が何処かへ飛んでって身体が浮かび上がりそう。バンドの音の多幸感に満ち溢れてる。CDでもライブでも最っ高にアガる。何回でも聴きたい。毎回ライブで演奏して欲しい。

「キャビアとキャピタリズム」(アルバム『BLOOD MOON』)

これは2000年代に「コンプリケーション・シェイクダウン」に替わるダンスナンバーだと思う(アレンジは「ブルーの見解」のライブバージョンに近い)。ライブ遭遇は一回だけ。浜松の窓枠の観衆がこの歌でクシャクシャになってノッてたのを思い出します。絶対にライブ定番になると思ったのに、それ以来ぜんぜん演ってくれない。カッコイイのにもったいない。


「スーパー・ナチュラル・ウーマン」(アルバム『ZOOEY』)

ライブ遭遇ゼロ。でも、アルバム『ZOOEY』の発売イベントの配信で演奏してるのはパソコンの画面越しに観れた。これ、アルバムの中で今かなりお気に入り。ぜひライブで生で聴きたい。


あと、動画はないけど、この歌も大好き。「本当の彼女」(アルバム『BLOOD MOON』)

ライブ遭遇ゼロだけど 好きな一曲です。ザ・バンドの「WEIGHT」っぽい、実に良い歌だと思う。ライブでは聴いたことないな。これ聴けたら嬉しいなー。

 


「ヒナギク月に照らされて」(シングル「星の下路の上」) 

 記念すべきコヨーテ・バンドの最初のシングルの一曲目。ライブ遭遇は一回きり。大好き。《ここで俺は幸せにイカれてる / ここで俺は幸せにイカれてく / 月がとっても綺麗さ》。この歌の佇まいは僕の理想です。こういう歌がいつだって作りたい。



そして、今一番聴きたいコヨーテナンバー、「永遠のコメディ」(アルバム『今何処』)


 アルバム『今何処』の最重要曲だと思うのに、ツアーではついに演奏されなかった「永遠のコメディ」。元春はインタビューで、曲の持つ力が強すぎてセットリストに入れられなかった、との発言をしてた。確かに、この歌を演るのって「ロックンロール・ナイト」級の集中力が要るんじゃないか。だからこそ演って欲しいのだけど。



コヨーテバンドのナンバーも、そろそろ元春クラッシックの風格を備えた曲があると思います。そこで、僕の思う元春クラッシックになりそうなコヨーテバンドのナンバーを、独断で勝手に挙げてみました。☆の数は僕の好きの思い入れ具合です。☆3つが最高。



「ヒナギク月に照らされて」(シングル「星の下路の上」)☆☆

「星の下 路の上」(アルバム『COYOTE』)☆

「荒地の何処かで」(アルバム『COYOTE』)☆

「君が気高い孤独なら」(アルバム『COYOTE』)☆☆

「コヨーテ、海へ」(アルバム『COYOTE』)☆☆

「黄金色の天使」(アルバム『COYOTE』)☆☆

「世界は慈悲を待っている」(アルバム『ZOOEY』)☆☆☆

「ラ・ヴィータ・エ・ベラ」(アルバム『ZOOEY』)☆☆☆

「ポーラスタア」(アルバム『ZOOEY』)☆

「詩人の恋」(アルバム『ZOOEY』)☆☆

「スーパー・ナチュラル・ウーマン」(アルバム『ZOOEY』)☆☆

「境界線」(アルバム『BLOOD MOON』)

「本当の彼女」(アルバム『BLOOD MOON』)☆☆ 

「バイ・ザ・シー」(アルバム『BLOOD MOON』)☆

「優しい闇」(アルバム『BLOOD MOON』)

「私の太陽」(アルバム『BLOOD MOON』)☆

「いつかの君」(アルバム『BLOOD MOON』)☆☆

「キャビアとキャピタリズム」(アルバム『BLOOD MOON』)☆☆

「空港待合室」(アルバム『BLOOD MOON』)

「東京スカイライン」(アルバム『BLOOD MOON』)☆☆☆

「白夜飛行」(アルバム『マニジュ』)☆☆☆

「純恋」(アルバム『マニジュ』)☆☆

「私の人生」(アルバム『或る秋の日』)☆☆

「或る秋の日」(アルバム『或る秋の日』)☆☆

「みんなの願いかなう日まで」(アルバム『或る秋の日』)☆☆

「エンターテイメント!」(アルバム『エンターテイメント!』)☆

「愛が分母」(アルバム『エンターテイメント!』)☆☆

「合言葉」(アルバム『エンターテイメント!』)☆☆

「さよならメランコリア」(アルバム『今何処』)☆☆

「銀の月」(アルバム『今何処』)☆

「クロエ」(アルバム『今何処』)☆☆☆

「植民地の夜」(アルバム『今何処』)☆☆☆

「永遠のコメディ」(アルバム『今何処』)☆☆☆


☆がついてない曲ももちろん、決して嫌いな訳じゃありません。


アルバム『マニジュ』からの曲が少ないですが、『マニジュ』って一曲一曲がどうと言うより、メロディがボヤッとした得体の知れない曲たちが、アルバムで塊として聴くとなんとも不思議で不穏なウネリを発する作品で、僕は最近では『マニジュ』を聴き返す頻度が一番多いです。そのうち「禅ビート」や「悟りの涙」とか元春クラッシックになるかも。

 

 アルバムで通しで聴きたい、と思う意味で『今何処』も少なめ。そして聴き直しであらためて思ったのは、コヨーテのファーストアルバム『COYOTE』の曲の粒の揃いが素晴らしいこと。「折れた翼」「呼吸」「壊れた振り子」「世界は誰のために」どれも大好き。




以下、マシスの今月の歌予定です。チャッピーさんお誘いありがとうございます。


こちらはPAなしの生音で気ままに歌うイベントらしいです。夜勤明けですが、お部屋で鼻歌を歌う気分でのんびり歌ってきます。


豊岡の元気村コンサートの詳細は以下↓カーペンター松井さんお誘いありがとうございます。
フライヤーでは少し出演者が増えましたね。マシスは朝の二番手で歌います。朝イチの野菜目当てのお客様の前で歌ってきます。観覧無料。こちらもどうぞよろしく。



マシス