まず、今週末の土曜日に迫ったフリーダムフォーク集会の告知をさせてください。皆さん遊びに来てくださいね。
第195回フリーダムフォーク集会 
 【日時】2025年3月22日(土) 19時半開演 
 【場所】ライブカフェ mamselle 袋井市堀越1802-1 
TEL 0538-42-6440 http://mamselle.sakura.ne.jp/ 
 【料金】music charge 500円 
 【出演】 一次会(本編)演奏時間一組20分(転換時間抜き) 
・砂風金
・飛知和恵次
・ななしの
・聡美

 二次会(飛び入りコーナー)演奏時間一組10分 

 一次会の皆さんよろしくお願いいたします。二次会の飛び入り参加者の方も、ドシドシとお待ちしております。遊びに来てね。


今週は夜勤をしてまして、夜勤初日の月曜日、出勤前に話題の映画『名もなき者』を観て来ました。
俳優がミュージシャンを演じるのって、近年の成功例って『ボヘミアン・ラプソディ』がパッと浮かびます。ボブ・ディランは大好きですが、好きゆえに、誰が演じてもボブ・ディランは無理でしょう、と、当初は正直まったく観る気はなかったのです。物真似ディランなんか見たくない、と。でも、あまりにも映画公開後の評判が良いので、我慢できなくなり、一人で観て来ました。これは観て良かった。とても面白かったです。
『名もなき者』はボブ・ディランがデビューしてスターになるまでのお話。新進気鋭のフォークシンガーとして注目を浴び、ニューポートフォークフェスでエレキギターを持つところまで。ボブ・ディランの長いキャリアからしたら、ほんの序盤だけの映画化、という感じもしましたけど、それでも見どころは十分。冒頭のニューヨークの街並みの雰囲気とかとっても良かったな。

いろいろな方がネットで感想を上げていますが、主役のティモシー・シャラメが素晴しく頑張ってました。画面に出てきた瞬間はなんかシンプリー・レッドっぽい、と思ったけど、すぐディランにしか見えなくなった。特に歌とギターがめちゃディランだった。

劇中の歌とギター演奏、すべてティモシー本人が演ってるのがスゴイ。そのための役作りに五年かけた、とインタビューで言ってますが、五年であんなにギター弾けるようになるものなんですね。レコーディングシーンのギターとか、めちゃめちゃ上手かったでものね。

音楽ファンにはよく知られているボブの伝説となってるエピソードがいっぱい登場します。もちろん映画ですから、まんまの事件もあれば、意識してエピソードの編集操作?が施されたももある。ユダ(裏切り者)と客に野次られるのはニューポートでなく、ロイヤルアルバートホールだ、とか。でも、事実と違ってもそれはそれで良くできてたと思う。

映画を観て一番思ったのは、ピート・シーガーが気の毒になった(!)。まさか自分がピート・シーガー側に感情移入するとは。ブチかませボブ、頭の固いフォーク信者に叩きつけてやれ!なんて思ってたクチなのに、この映画を観てたらつい、ボブ、そこは折れてやれよピートの気持ちを考えろよ、なんて思ってしまったのが不思議。ピート・シーガーがやたら人の良さげに描かれてるし、ジョニー・キャッシュ役もえらく格好良すぎる、美味しい役でしたね。

ニューポート・フォークフェスの映像はパッケージ化されてますので、実際はどうだったか見比べてみるのも面白いですね。


圧巻はやはりステージのシーン。ギター一本で大衆を魅了するボブ・ディランの無敵感がスクリーンいっぱいに格好良く描かれてた。まさに誰もが憧れたボブ・ディランの姿です。この映画を若い人が観て、自分もこれがやりたい!とギターの弾き語りに目覚めてくれたらいいと思う。

良い時代だった、とも思うし、ギターの弾き語りに関してはこれはまだまだ普遍的な可能性があるぞ、とも思った。ノスタルジックじゃないギターの弾き語りはきっとやれる、と勇気をもらった感じです。


家に帰って寝るまで、ディランの『フリーホイーリン』『時代は変わる』『アナザーサイド・オブ・ボブ・ディラン』を聴いてました。僕はフォークなディランよりもロックなディランが圧倒的に好きで、もっと言えば70年代以降の作品から本格的にハマったので、これまでは初期のフォークなディランを聴き返すことは本当に稀だったのです。

でも『フリーホイーリン』は改めて聴いて、やはりいい。そして、今さらながら『アナザーサイド〜』の良さが心底分かった。『アナザーサイド〜』ヤバいな。曲どれもいい。

そういえば、僕が一番最初に好きになったディラン曲は「くよくよするなよ」だった、と映画を観ながら思い出しました。その次に好きになった曲が「悲しきベイブ」でしたっけ。ちなみに初めて聴いたアルバムは『グレイテスト・ヒッツ』です。『ライク・ア・ローリング・ストーン』の良さが分かんなくて、好きになるまでずいぶん時間がかかったものでした。


マシス