ほんの気まぐれからここ半年ばかり、BSで放送されているベスト・ヒットUSAを録画して観ています。小林克也の司会のあれです。80年代に放送されてた頃はまだ洋楽に疎かったこともあってロクに観てなかったのですけど、最近になって、この番組で毎週アメリカのチャートを流し見するのが習慣になっています。


正直、テレビ観ててもどれもピンと来ないのですが、それでも毎週ただただボーッと流し見して、知らないなりにも毎週チャートを追っていくと、ああ、これ流行ってんだな、と名前と曲名をだんだん覚えてくる。


もちろん、最近のトップ20って、僕がろくに知らない、聴いたことないミュージシャンばかりです(チャートに入ってて僕が買って持ってたのはビリー・アイリッシュだけ)



エスプレッソ/サブリナ・カーペンター


ビューティフル・シングス/ベンソン・ブーン


グッドラック・ベイブ/チャペル・ローン


ルーズ・コントロール/テディ・スウィムズ


バーズ・オブ・ア・フェザー/ビリー・アイリッシュ



↑この5曲は《流行ってんだなー》とイヤでも思わされました。まだ他にもあるけど、頭に真っ先に浮かぶのはやはりこの5曲です。


特に「エスプレッソ」と「ビューティフル・シングス」のチャート席巻ぶりには最初、え、何が起こってる?この人だれ?って感じでした。


ベンソン・ブーンの歌声は痛快で、この歌は確かにクセになる。けど、サブリナ・カーペンターの売れっぷりって、言っちゃなんですが不思議(ファンの方スミマセン)。

いや、「エスプレッソ」はカッコイイと思わなくもないけど、他の曲も次から次へとチャートにバカスカ入って来て、ええー?みんな急にどうしちゃったの?って。どうやら僕にわからない魅力がいま全米をトリコにしてるようです。


ビリー・アイリッシュはもう僕はファンなので、「バーズ・オブ・ア・フェザー」が連続で一位を取ってたのは嬉しかった。


前述した5曲の中で(ビリーを除いて)、僕がこの人はお金払ってアルバムを聴いてみたい、って思ったのはチャペル・ローンですね。この人だけちょっと、楽曲から得体の知れない天才っぽさが滲み出てる。気になります。


で、先日のこと。WOWOWの放送で毎年楽しみにしてるグラミー賞の授賞式を録画でようやく観れたのですけど、今年はベスト・ヒットUSAの予習のおかげで、おおー知ってる知ってる!って思えて、例年より思い入れも強く楽しく観れました。


いつもだったら、出てくる歌、出てくるミュージシャンのほとんどが知らない歌、知らない歌手だったりで、それでも知らないなりにこの授賞式は本当にとびきり楽しいので、毎年録画して繰り返し観ては楽しませてもらってはいるのですけどね。


生放送で歌うベンソン・ブーン、やるなぁって思った。チャペル・ローン、ビリー・アイリッシュもパフォーマンスを観れて良かった。サブリナ・カーペンターの生歌唱はまぁ想像通りでしたけど、パフォーマンスの演出はちょっと面白かったかも。


オールドな音楽ファンお待ちかね、ベテランミュージシャンのゲスト参加コーナーでは、今年はスティーヴィー・ワンダーがハービー・ハンコックと一緒に元気にパフォーマンスしてましたね。あとプレゼンターにダイアナ・ロスが出て来た時は会場がマジでどよめいたのが面白かった。



こういう授賞式の何が良いって、海外のミュージシャンって、自分以外の好きなミュージシャンへのリスペクトをぜんぜん隠しません。それどころか、いかに大好きか、いかに素晴らしいかと他人の美点を全身で嬉々滾々とプレゼンアピールする。この微笑ましいこと大好き。もう清々しくて気持ち良いんです。


外人だから日本人だから、と決めつけは僕は好きじゃないですが、あんなにも他人の長所をふざけず照れず大声で褒められるってのは、日本人にはない外人の美点だなぁと思います。



今年の授賞式で、ひとつ難を言えば(難、というより違和感ですが)、ウーマンリヴをアピールしましょうって空気がちょっと、わざとらしいくらい過剰?と思ったかな。女性ミュージシャンが授賞する度にスピーチで、女性はこれまでこういう扱いで私たちはもっと声をあげて、と皆が皆、示し合わせたみたいに同じことを語っていて、それがなーんか違和感あった。


いや、ウーマンリヴを唱えるのは悪いことじゃないのですけど、全員がハンコを捺したように毎回同じように語るのですもの。演出かもしれませんが、こんなにも露骨だと逆効果でしょう。《今年は女性視聴者の機嫌を取りましょう》って見え透けて、かえって女性をバカにしてると思うけどな。


昨年買ったビリー・アイリッシュのこの3rdアルバムはいまだ愛聴してます。シングルカットされた「バーズ・オブ・ア・フェザー」は年が明けてもまだチャートにいる。みんなそんなにこの歌が好きなの?と、だんだん不思議な気持ちにもなってきます。いや、僕もこの歌はフツーに好きですけど、これほどまでにシンプルな歌がバカ売れしてると、あれ?オレってこの歌の良さを実はわかってない?と不安にすらなってきます。


 



髪がずいぶん伸びてます。伸び過ぎて、いまは百均のカチューシャで髪をまとめてます。娘の受験が終わるまで切らないつもりでしたが、その前に卒業式もあるので、3月に入ったら切るかも。サクラサク報告を待つ気持ちで(ライブ再開の祈りも込めて)、一昨年の動画を貼ります。寒波がまた来てるらしいので、花の季節を待つ気持ちでこの歌を↓。


2023年5月23日磐田風の家にて。夢芽コンサートより。

「花の写真を見せないで」

花の写真は見たくない 

花の写真は見たくない 

花の写真を見せないで 

花の写真を見せないで 


コンサートの隠し撮り動画は見たくない 

コンサートの隠し撮りテープも聞きたくない 

ネットに隠し撮りを上げないで 

ネットに隠し撮りを上げないで 


あの子は季節が変わるたび 

花の写真を見せるのさ 

僕がまだ見に行っていない 

花の写真を見せるのさ 

花の写真を見せないで 


僕だって花の写真を自慢したい 

コンサートの隠し撮りテープを自慢したい 

とても素敵な写真でしょう 

これを撮ったのは僕ですよ 


あの子は季節が変わるたび 

花の写真を見せるのさ 

とても素敵な写真だから 

みんなイイネとほめるのさ 

僕もつられてほめたのさ  

花の写真を見せないで 

花の写真を見せないで 


 2022/03/31 1:34~

2022/04/02/2:17~

2022/04/03/17:45~

2022/05/14/ 7:38 



マシス


余談。前日記に貼った「インターホン」も、この「花の写真を見せないで」も、内容はホントに他愛もないもので、思いつきですぐ出来た歌。作った本人は気に入ってます。