《黒板とキッチン》という風変わりな名前の場所のことを僕が知ったのは、ハルノオトさんのイベントのおかげでした。

ハルノオトさんはここ、黒板とキッチンで、通算16回、作り人と称したイベントを五年前より続けてきたそうです。作り人、つまり、歌を作る人の集いです。
↑看板の《だれでも好きに過ごしても良い場所》って、粋な文句ですね。初めて知った時は、浜松にこんな面白い場所があったんだ、と軽い驚きを覚えました。

こういう空間は、日常の中のほんのちょっとした窪みというのか、それは無駄というのではなく、余裕。車のハンドルに遊びが必要なように、街の中にこういう緩い空間があるっていうこと自体がいい。よくぞ造ってくれたと思いますね。

店内の壁は黒板になっていて、雑多な書き込みが楽しいです。

そして、部屋の片隅にキッチンがデンとある。

その名の通り黒板とキッチン、です。

こんなオープンな空間でイベントをやれたら、ワクワクしかないでしょう。なんでもっと早くここを知らなかったのかと思う。

黒板とキッチンは今月いっぱいで閉めてしまうそうで、今回の作り人は黒板とキッチンで開催される最後の回となったのです。
本番前にハルさんが気合いを込めて題字を書き込む図。

イベント中はなんと珈琲が飲み放題。マスターアナコンダの煎れた美味い珈琲を何杯もおかわりしました。

ミュージシャン比率かなり高めの客席か。作り人にこれまで出演した方たちが何人も、黒板とキッチン最後の作り人、に集まって来てくださってたみたいです。

隣のコンビニと往復して、酒を買ってきちゃクイクイ飲んでる御仁が多くて笑いました。真っ昼間から!

2022年7月17日(日)作り人、Vol.5。定刻15時、一番手【マシス】よりスタート。写真をくださった皆さんありがとう。

新しい曲多めの選曲でお送りしました。

お客さんはもちろんのこと、歩道を歩く人が何組も足を留めて聴いてくれて嬉しかったです。楽しくて舞い上がっていっぱい失敗しました。終わってすぐハルさんが《良かった》と言ってくれたのでホッとした。


二番手は静岡の奇才、【ノダフルタ】。

ノダフルタさん。初めてご一緒させてもらって、度肝を抜かれました。ヤバい人です。歌が良すぎる。それしか言えない。とにかく歌が良すぎる。過去一クラスの衝撃。だって歌が良すぎるのだもの。終わったあと周囲に《ノダフルタ、ヤベェ》と連呼してしまいました。

三番手、トリはもちろん【ハルノオト】。

黒板とキッチンへの感謝を語りながら、堂々と、坦々と、《作り人》という真っ直ぐなイベント名と同様の、良い曲&良い演奏をお客さんに届ける真っ直ぐなステージを観せてくれました。このギターの上手さ。ギターの音を聴いてるだけでも気持ち良くなっちまう。ハルさんの少年のような歌声は、楽曲にヒンヤリ漂う少年感とすごく合ってます。

アンコールの拍手に応える時、《(作り人、を)16回やったご褒美と思って》と笑いながら言ってたのが印象的でした。


終わってしまえばあっという間。スゲー楽しかった。ご来場頂いた皆さんありがとうございました(投げ銭も多謝)。久しぶりの方も初めましての方も、いっぱいの皆さんに会えてご挨拶できて良かった。ほとんどの人がコロナ以来の再会でしたから結構ジンときました。

終演後も、残った客席の皆さんとワチャワチャ喋って、いつまでも尽きないお喋りに大いに笑いました。ノダさんの三上寛とのエピソードはホント参った。ノダさんは会うまではどんな人だろうとドキドキしてたけど、とても気さくな兄さんでした。僕より一回りも年下だったのには心底驚いた。

僕が帰った後も、だいだいに河岸を変えて皆で飲んでたらしい。スゲー楽しそうじゃないか。いいなぁ。

ちょっと、1日の濃度が濃すぎて、書いても書いても終わんない。思い出したら別日記で書きます。

ノダさん、ハルさん、お疲れ様でした。黒板とキッチンは今月いっぱいですが、作り人、というイベントは今後も続くそうです。新たな素敵な場所での作り人、が早めに始動できることを心より願います。



マシス