先日のこと、部屋に落ちていた連れ合いの本(雑誌)を、何気なく手にしてパラパラと見てたら、特集で本屋大賞の歴代ノミネート作の一覧が載っていました。
 
本のタイトルだけをザッと見れば、僕にとってほとんどが未読の本。でも目を走らせていくと、北村薫の「鷺と雪」も過去にノミネートされていたことを知りました。「鷺と雪」これは僕、読んでいます。内容はあんまり覚えてない。
 
で、急に読みたくなって、ここ数日、北村薫の【ベッキーさん】シリーズ三冊を読み返していました。
 
一度は読んだはずなのに、見事に内容を忘れていて、新鮮な気持ちで挑めました。大変楽しい再読となりましたよ。
シリーズの出版順に、「街の灯」「玻璃の天」「鷺と雪」と読み進めて、先ほど「鷺と雪」を読み終えたところです。
 
面白かった。以前読んだ時は、なるほど北村薫が書きそうな物語だなぁってくらいの感想。上手いなぁって思いつつも印象に残らなかったってことは、その時はあまり僕好みの話と思えなかったってことです。
 
ミステリーなだけに謎解きはあれど、お話の核はそれではない。昭和初期のとてもシリアスな時代背景を舞台に、いいとこの御令嬢である主人公は運転手の別宮(ベッキーさん)との交流を通じて、聡く優しく成長していく日常を描いている。読後は切なくも胸に熱いものが走る、とても良いお話ではあるのです。
 
でも多分、僕は北村薫が書いてなければ、この手の小説は読むことなかったと思う。あの北村薫だから絶対に面白いだろう、と信用買いしたわけです。
 
こういう時代小説を読むと、日本語って本当にキレイだなー、と思わされますね。マンガ「ハイカラさんが通る」の世界というか。女学生の挨拶が《ごきげんよう》の時代です。東京を《帝都》と呼ぶのも格好いい。こういうのは何より文章がキレイでなけりゃ始まりません。北村薫の筆はこれを書くためかのようにハマってます。
 
ハマり過ぎてて格調が高過ぎない?なんかお堅い本?って思うほど。でもそれは贅沢な注文。この題材を書いてちゃんと様になる作家って、そうはいないでしょう。
 
 
今回の再読で、軽く身体が震えるほど感動しました。特にラストの一行を読んだ時の戦慄。ひょっとして作者、シリーズ一作目の「街の灯」の一話を書くときから、このラストの一行を書こうと考えていたんじゃないか。そう思ったらゾゾッと首の後ろの毛が逆立ちました。
 
「街の灯」は、切れ味抜群の小気味良い短編。新シリーズのキャラクターを紹介を兼ねた、読者へのご挨拶って印象。
 
二作目の「玻璃の天」は、より深い人間模様を読ませてくれる。ベッキーさんの過去も知れます。
 
そして最後に「鷺と雪」は、えらいことになったな、って感じです。思わず昭和11年のあの事件を検索しちゃいましたね。事件の関係者に小説の登場人物がいないか、と探してしまった。
 
最初、僕はシリーズ最終巻は御令嬢とベッキーさんの別れを書いて終わるのかと想像してました。でも、この終わり方は予想外、凄い。あの事件の名前は学生時代に習ったはずだけど、恥ずかしながら詳しいことは覚えてなかった。でも、あの事件と言われてこの小説のラスト、僕ですら鳥肌が立ったのだから、ちょっと歴史を知ってる人ならもっともっと感動したんじゃないかしら。歴史もっと勉強しとくんだった。
 
ちなみに「鷺と雪」は直木賞を受賞しています(本屋大賞はノミネートのみ)。僕はちょっと意外でした。シリーズものなのに、どうしてこの最終巻だけが受賞したのだろう、と、不思議だった。でも再読して思ったのは、この賞は三冊で取ったようなものだ、と。三冊を通して繰り広げられた物語が、よくぞキレイに幕を閉じた、ってことへの評価だ、と勝手ながら思いました。
 
 
10月になり、いよいよ楽しみにしてた「舞妓さんちのまかないさん」のアニメが今日放送されました。家族でテレビの前に集まって鑑賞しました。

第一話ということもあって、原作を知らない人もわかるよう、状況説明を詰め込んでありました。一話だけ観た感想を言えば、あんまり面白くない。声優さんたちの声も違和感あるし、原作マンガにある味わいがイマイチないなぁって思った。何よりも、一話は原作通りにつる駒さんのプリンの話からちゃんと観たかったですね。でもまだ一話ですから、これからに期待です。
 
 
いよいよ明日です。13時からFacebook上で配信ライブやります。
外でのイベントを控えているので、配信へのお誘いはとてもありがたいです。チグリスさんいつもありがとう。よろしくお願いいたします。今回も一曲、リクエストをもらっています。頑張って歌いたいです。リクエストは当日いきなりでもチャレンジしますが、知らない歌は無理ですのでご了承くださいませ。
 
 

 ↑この「駱駝」の動画を撮影した時、歌詞は間違えるわ帽子は脱げるわで、別日に撮り直しも一応試みたのです。でも、結局は撮り直しても別の箇所を間違えて。諦めて最初のテイクをplayer's channelに送ったのでした。


で、その別日のテイク、せっかく撮ったので、自分のYouTubeチャンネルの方に上げてみました。

 同じ部屋で同じ歌ですので、二つ並べたところで芸のない動画です。歌詞は間違えています。どこを間違えてるかは言いませぬ。間違えるくらいなら歌詞カードを見て歌えって話ですけどね。歌詞を見ながら歌うと目線がそこばっかりになって嫌なのです。


YouTubeの「駱駝」を聴いてくださった皆さんありがとうございます。この歌は作った本人(僕)も気に入っています。ただ歌がだらだらと長いことを除けば。もっと短い歌に出来たら良かった。ネクストワンで頑張ってみます。



マシス