稚作「アリストテレスの夢」という歌は、キーはGなのですが、ギターの3フレットにカポタストを付けて、Eで演奏しています。なぜわざわざそんなことをしてるかというと、1コーラスの中で転調が4回あって弾くのに面倒くさいからです。いろいろ試して、弾き語るのが一番楽だったのが3カポのEだったという訳です。鼻唄で作ったのでギターの弾きやすさなどお構い無し。
弾き語りはカポしてやればいいですけど、録音でベースを入れようとしたら、元のキーがどうもパッと弾けなくて困りました。弾いていて、転調のところでやたら間違えるのです。頭が混乱して、普段ギターで弾いてる手の形にウッカリ滑ってしまう。
(余談ですが、2カポ、4カポの歌なら迷わずスッとベース弾けるのに、3カポの時は混乱する。Eフラットが嫌いなせいか3ってどうも苦手意識があるのです)

で、ベースにカポする荒業を試してみた。ベースにカポ、あまりにもお馬鹿過ぎる図ですが、なーんにも苦労せず弾けた。誰も見てないからいいとします。
2013年くらいから、4、5回ほど?人前で「アリストテレスの夢」を歌ってきましたが、初めて歌った時から、もう何回も歌詞を書き換えています。曲が気に入っているわりに、アリストテレスって(何を血迷ったか)書いちゃったものだから、自分の手に余ってしまって、コレをオレはどうしたいのか、と、なかなか納得する形に持って行けなかった。
なんでこんな歌い出しにしちゃったかなー、とヤッキリコキながら、歌う度に書き直してきました。ヤッキリコク上に長い歌だから、最近はぜんぜん歌ってません。
でも、今回録音してみたら、ようやくなんとか形になったような気がします。これなら歌えそう。きっとまだ直すだろうけど、8月のモンターニュのライブは一時間もらえるらしいから、そこあたりで試そうかしら。
「アリストテレスの夢」
アリストテレス
ハチミツをなめる
起きぬけに今日も哲学
ありふれている場末の賢者を
君はひと飲みにしてゆく
孤高の意思は 着のみ着のままに
風の行く先を案じて
残りの意思は やたら不器用に
皿のパン屑と格闘してる
瓦礫の中に埋もれた真理を
君はひとつずつ 紐解く
その清しさに うち震えながら
君の宝石を手にする
この世の中は あやふやばかりで
上も下もないのだけど
お仕着せじゃなく 借り物でもない
君の価値観を探そうとしてる
ワケ知り顔の手紙はプラトン
酒を酌み交わすいつぞやは
優しい祖父の顔でソクラテス
理想の社会は見えたかい
アリストテレス 君はホゾをかむ
こんな不自由な自由が
はたから見たら この世の摂理と
みんな穏やかな顔してる
君の世界と 周りの世界で
つじつま合わせをしようよ
間に合わせたり 紛らわせたりで
つぎはぎだらけになろうよ
マエブレもなく アトクサレのない
君の物言いが好きだよ
君の愛した人間の叡智が
それと気づかずに
薮から宇宙をつついて
追い立てられた間抜けな宇宙が
そこで何も出来ないとしても
アリストテレス 君の夢を見る
君の顔も知らないけど
君の真理に あくびを噛んでは
僕も自意識を保とうとしてる
2011
~2013/10/26 3:20
~2014/6/10 2:33
~2019/6/23 3:25
【哲学もアリストテレスもよく知らなくて、
歌詞を書く際にちょこっと調べてみましたけど、
やはりよくわかりません】
僕が作った歌は、あすとらとラフレシアの曲を除けばコード譜をほとんど作ってません。なので、歌う時も録音する時も記憶を頼りにやってます。当然ながら、ド忘れして頭の中が真っ白になることもよくあります。今回みたいな録音ではコード譜がないことでも苦労しました。
忘却の彼方に歌が消えちゃうのはツラいので、とりあえず歌詞だけはネットに歌詞保管場所を作って記録したけど、コード譜もそろそろ作る必要を感じてます。作ったっきり演奏していない歌は確実に忘れてかけてる。事は急をヨウします。
マシス

