6月20日(木)、浜松POPS倶楽部にて、愛知県のシンガーソングライターの創太くん、かつらさんの浜松公演がありました。静岡からは店主のLilyさん、そしてマシスがご一緒させていただきました。平日にも関わらずお運びいただいたお客さんにホント感謝です。
ほら...生きてる、という今回のイベントタイトルはLilyさんがつけたそうですが、この日の演奏を観たら、きっと誰もが納得したことでしょう。生きることに不器用な者達の声、声、声。

創太くんだけじゃない、かつらさん、Lilyさんの演奏がもう、それぞれの歌にそれぞれのマグマが煮たってるような、なんとも濃い、密な夜となったのです。ケーキがホールのままお客さんの前にドンドン出てくるようなイベントでした。そりゃあズシンと重いよ。

一番手【Lily】さん。
のっけから、これでもかと容赦ないマグマ噴出のLilyさん。こんな激しいLilyさんのステージは観たことない。噛みつかれて頭から食われちまうかと思った。いや、食われた。Lilyさんがこんな演奏するものだから、あとの演奏者は否が応でも背筋が伸びるというもの。

二番手は【かつら】さん。
静かなる絶唱。素足を床に叩きつけ、まるで呼吸をするように自然にギターを弾いて、そこにマイクすらないかのように自然に歌います。この子はどうしてこんなことができるのでしょう。訴えたくて仕方がない、何が何でも発しなくてはという衝動に準じた確信の歌。ビビるほどガッツリ表現者な21歳です。


三番手【創太】くん。
すべてが彼のありのままの歌で、歌から赤裸々な告白が駄々漏れてる。こんなにも良い声で、端正な顔で、ギターをこれほど上手に弾きながら、彼はこういう歌を歌ってしまうのです。きっと、死にたいと思うことがあったって、絶対に死にたくなんかないんだよ。痛々しいほどガムシャラな19歳のステージは、とても青くて、そうでなくては出来ない表現を作ってました。


四番手は僕、【マシス】写真なし。どなたか撮ってたら下さい。

イヤー勉強になった。浜松POPS倶楽部に呼んでいただくと、ご一緒する方がもれなく素敵で、毎回存分楽しませてもらえるけど、今回も面白かった。《生きるんだよ》って、同じようなことを歌っても、少年はどこまでも地表を歩いてゆくのに対して、少女は重力なんてないかのように飛んでってしまう。表現のそれがぜんぜん違うのな。

この日いらしてくれたお客様の一人が、《これを観ていない人に、POPS倶楽部で凄いことやってたんだよって教えて回りたい!》と仰ってくださいました。ありがたいことです。僕も同じ気持ちです。こんなにも濃い演者を立て続けに観て、お客さんグッタリしちゃったのではと心配ですよ。


ステージを降りた愛知の二人は、とても礼儀正しくてシャイな普通の若者でした。二人ともいろんなことを話してくれて、その真面目さにちょっと感動しました。なーんて良いコたちかと。歳は関係ないのですけどね。つい甥っ子姪っ子と喋ってるような気になった。

翌日も朝から仕事なのに、いつまでも喋ってたら、気づいたらお店に12時まで居てしまった。どんどん長っ尻になります。


僕は今回おそれ多くもトリでした。スゴい三組の演奏を受けての、僕の出番です。Lilyさんが初っぱなであんなにド本気だった理由がよくわかった。若い二人の演者を煽る意味でもあり、初っぱなでこの日のイベントを推進する勢いを確定するための《本気》だったのでしょう。

この日の主役は愛知の二人です。僕はイベントの最終演者だけれど、本来の意味のトリではない。どうクロージングするかが役目。

こんなこと出番直前になって考えて、自分の用意して来たセットリストは違うと思ったから、変えた。変えて良かったのかは、正直わかりません。スゴい演奏に当てられて、のぼせてしまってたかも知れません。でも、なんとか無事、終わりました。

ステージを降りた僕にLilyさんが、《この間よりも良かったー》と労ってくれて、嬉しかったです。でも、この日は他の皆さんが圧倒的に良かったから、僕はもっともっと出来てもよかった。そういう意味でも、今回Lilyさんは僕を呼んでくれたのかと思いました。いい経験できた。精進せねば。

こんなことチマチマ書いて、真面目かって突っ込まれそう。めんどくさいなと自分でも思う。この日のみんなの演奏の影響ですよ。みんなホントに真面目なんだもの。あの演奏を観ちゃうと余計に、皆の演奏がいとおしい。皆さんホントお疲れ様でした。



マシス