新しい歌を作りました。日曜日のキルヒヘアの帰り道、思いついたことを帰ってからガーッと書き出して、三日間、フンフンと推敲して削って削って、一応完成です。実際に弾き語りをしてみて、違和感があったらまた微調整するかもですが(すでにちょこちょこ直してます2019/3/29)、一応、これで完成。

録音作業をしてると、その期間って僕は新しい歌がなぜか浮かばないもので、しばらく新曲は作るまい、と割りきってたのですけど、手をつけたら楽しくなってしまって、録音どころじゃなくなった。作れたのはラッキーです。キルヒヘア効果?

これを来週のライブで歌うかは、まだわかりません。新しい歌ってすぐ歌いたくなるものですけど、歌詞が覚えきらんかもだし、歌がしっかり身体に入ってから歌いたい。練習次第です。

歌っていくと《咳払いをした男が~》から別のブロックに入る感じです。後付けのようですが、これは最初からあった構想で、後付けはむしろ序盤、子供たちのおふざけの部分と女子高生のところ。
(女子高生の降りは削りました。歌ってみたら長すぎたので)

《テナント募集の~》は最初からあったイメージ。ここは削れるので、残すかどうか迷いました(削ることにしました)。



「マイクとアンプ」

吹きさらしの大通りに
ポツンと置かれた
マイクとアンプ

行き交う人は訝しそうに
なぜこんなところに
マイクとアンプ

マイクとアンプ
電源もシールドも差したまま
マイクとアンプ

子供たちが嬉しそうに
なぜこんなところに
マイクとアンプ
アーアーアー
ただいまマイクのテスト中
アーアーアー
本日は曇ってます

マイクとアンプ
電源もシールドも差したまま
マイクとアンプ


咳払いをした男が
マイクの前に進み出て
いまの政治はおかしいと
いまの指導者は辞めるべきだと叫んだ

楽器を抱えた青年は
マイクの前に進み出て
いつか誰かが歌った歌を
いつか誰かが歌ったように歌った

吹きさらしの大通りに
人影が消えた頃
女の子がやって来て
振り絞るように
マイクの前でしゃべった

私はただ
私はただ
何度もつっかえながら
漏れた言葉は
誰に聞かれることもなく
雑居ビルに吸い込まれてしまった

マイクとアンプ
電源もシールドも差したまま

マイクとアンプ
いったい誰が片付けるやら

マイクとアンプ

吹きさらしの大通りに
吹きさらしの大通りに


2019/03/28日 5:04

【こういう内容は、すでに誰かが書いていても
おかしくない。早い者勝ちのような歌】


マシス