ヨシノサツキのマンガ「ばらかもん」が完結したと聞いてから、買ってなかった15巻以降をチマチマと慌てて購入してきたのですが、ようやく先日、全巻揃い読了しました。

「ばらかもん」みたいに、都会から来た今どきの若者が田舎で自然と戯れて、田舎町の住人とご近所付き合いをして、って、そういうシチュエーションは割りとありがちな鉄板モノですけれど、何より「ばらかもん」は登場人物の会話が絶妙で、やたら可笑しい。読んでいて吹いてしまいます。
長編マンガの終わり方としては、とても静かなもので、これで終わり?ってくらいあっけない。17巻18巻で登場人物の今後をゆっくりと暗示して、伏線は回収したけれど、このまま終わっても終わんなくてもどっちでもいいじゃん、って感じです。
ああ感動したーって類いの大団円を期待してると、ちょっと肩透かし感は否めないかもだけれど、ばらかもんだから、らしいとも言える。普通に面白くて楽しめました。
大きな感動っていうなら、ばらかもんは6巻の半田が東京へ帰るエピソードでいっぺんオチてますよね。アニメ化された時も6巻の内容で大団円だったみたいですし、あそこで最終回でもおかしくないってくらい盛り上がっちゃって。それ以降も変わらず面白いのだけど、あれが記憶にあるから、どうしても18巻の最終回がおとなしく感じてしまう。
18+1巻は、ばらかもんファン向けのオマケのようなもの。雑誌掲載時のイラスト集や前書きマンガ、書き下ろし四コマなどなど、ファンのコレクターズアイテムみたいな一冊で、《本当の最終回はここに!》と謳うほど面白いものではないです。でも、巻末の書き下ろし短編「先んこっ」は、18巻で物足りないファンにはたまらないと思う。これを18巻のラストに入れてたら、感動が増したんじゃないかしら。
なんにしても、楽しみにしてるマンガがちゃんと終わって、最後まで読めて良かった。完結って淋しいけど、いいものです。よくぞ終わらせたお見事ってものです。
最近読んだ本ですと、高橋まことの「スネア」を文庫本で後れ馳せながら購入しました。

自らの人生を《タイコ叩きバカ一代》と振り替える本書は、想像通り、BOΦWYのエピソードが面白いので、興味がそこに行ってしまいました。正直なところ、BOΦWY以外の話は僕にはあまり面白くなかったのだけど、高橋まことの良い人柄が伝わる本でした。
ステージのオフショットのメンバーとの話で、氷室京介に《どうしてオメェはそんなに歌が上手ぇんだ?!》って高橋がド直球に聞いたところ、《俺は産まれた時から歌が上手いんだ》と答えが帰ってきた話とか、いいですね。氷室京介の笑顔が見えるようです。
どうせならDe+LAXのエピソードも、BOΦWYにページ割いたくらい書いてくれたら良かった。活動期間からすれば色々と話はありそうなものだけど、誠実な人柄のせいかバカ正直なのか、付き合いの深いメンバーとの思い出話に終始していて、BOWΦYと比べるとちょっと物足りなかった。同じ材料をライターさんが別視点で書いたらきっともっと面白可笑しい文になったかも、とは思うけれど、そこは仕方ないですね。
タイコ叩きで思い出すのが、同じくタイコ叩きの本、村上ポンタ秀一さんの「自暴自伝」。こちらは超絶名著!
