ポール・サイモンが2016年に出したアルバム『ストレンジャー・トゥ・ストレンジャー』を聴き返してました。イヤー、面白い。音がもう、なんと言うか、えげつない。レベル計パンパンにメーター振り切って、この不思議な音とリズム。久しぶりに聴いたけど、再聴して改めてヒャースゲーって感心しました。
この前のアルバム『ソー・ビューティフル・ソー・ホワット』(2011)がご機嫌だったので、もうこれ以上ってのはさすがにないだろう、と思っていたところへ、こういう攻めたアプローチが出来るって、この世代のミュージシャンでは稀ですよ。ポールはきっと本能のままに面白そうなアプローチをしてんでしょうけど、ボブ・ディランもカバーアルバム出してる場合じゃないよコレ聴いてごらんよと言ってやりたい。
ポールって、もともとアレンジに新しい音を纏うのに意欲的な人で、その昔はアフリカ音楽やブラジル音楽の要素をブッタクって取り込んできたのですが、『ストレンジャー・トゥ・ストレンジャー』の音は、もうジャンルがわからない(一応はワールドミュージックが下敷きにあるのかな?)。古いも新しいも取っ払った変な音楽になってる。
当時75歳のポール・サイモンが、こんな服着て外へ行くの?って感じで、驚きます。そのくらい妙なアレンジで、でも、ちゃんと似合ってて、ちゃんと心地好い音楽になってんの。
ポールの他にも、デジタルを駆使して新しい音を模索したベテランミュージシャンはたくさんいます。《古い歌に新しい(似合わない)服を着せよう》として、シックリこないことも多い。デジタルを使ってアナログ時代と変わらない音楽をやろう、とする奮闘は現代を生きるミュージシャンの命題でしょう。
ポール・サイモンはわりとその点、柔軟というか、新しい機材や珍しい楽器を我がモノとして音楽を産み出そう、という試みをずっとトライし続けてる。これは、よほど頭が柔らかくないと出来ないです。やっても様になるものじゃない。
今作でもポールの歌声と作曲能力は相変わらずで、このアレンジと音に寄せて作曲したのだろうな、と思わせてくれる。でなければ、こんなにシックリと歌と音が填まらないでしょうよ。
難を言えばどの歌も、鼻歌で軽く歌えるようなメロディじゃないってこと。難しくて楽しくないよって人もいるかもしれません。思わずレコードと一緒に歌っちゃうような愉しさなら『時の流れに』『グレイスランド』といったポールの傑作がいいけど、このアルバムの攻めの姿勢は絶対に是なのです。
昨日は妹夫婦が我が家に来て、姪っ子甥っ子と共に楽しい時間を過ごしました。日中はひたすらベッドから出ないよう養生していたので、風邪から元気になってきたはず。今日も明日に備えて布団で養生してますが、夜までには少しギターを触って、明日のプレ葉で何を歌おうか考えたいと思います。声がちゃんと出るか、それも確認します。
http://plehawalk.com/event/detail.html?id=2262
さて、明日です。今年の歌い初めは1月4日、浜北のプレ葉ウォークにて、奥山会長主宰のアフタヌーンライブにお呼ばれすることとなりました。奥山会長の大好きなクロマチックハーモニカ奏者の宮田薫さんとご一緒させていただきます。
宮田さんは僕は以前に一度だけ、これも奥山会長のイベントでご一緒させていただきました。クロマチックハーモニカって、演奏中に吹きながら転調できる恐ろしい楽器で、初めて観た時はその妙技に驚いたものでした。しかも演奏者がうら若き美人。再びご一緒できて嬉しいです。
【Afternoon Live】
2019年1月4日
浜北プレ葉ウォークイベントステージ
観覧無料
13:00 マシス
14:00 宮田薫&原田和則
15:00 マシス
16:00 宮田薫&原田和則
マシス
