自分へのご褒美、第三弾。昨夜は友部正人さんのライブを観てきました。原マスミといい佐野元春といい、ここんとこ僕は些かはしゃぎすぎてて、自分としても傍目にどうかと思いますが、好きなものでスミマセン。


写真はエスケリータのマスターのFacebookより。無断拝借スミマセン。

↑客席の左すみに僕が写ってます。

僕が会場に着いた時、既にお客さんがたくさん入っていて、おお凄いじゃん、これは席はあるかしら、と思ったら、【浜松の酔いどれ詩人&ロッカー】だあこえさんが《アリーナ席をとっておいた》と言って、マイク真正面の席に案内してくれました。なんて優しい人か。ありがとうございます。

定刻を少し過ぎて、友部さん登場。拍手の中、友部さん《トイレに行ってきます》とお手洗いへ。客席の笑い声で雰囲気がいい感じに緩みました。一曲目は昨年と同じ「さわがしい季節」でスタート。この時期ならではの選曲ですね。


2018年12月16日(日) 友部正人 at エスケリータ68

【一部】
01 さわがしい季節
02 ニレはELM
03 ニューヨークシティマラソンに捧げる
04 愛について
05 イタリアの月
06 中道商店街
07 ただそれだけのこと(新曲)
08 さくらんぼ(新曲)
09 誰もぼくの絵を描けないだろう
10 OH MY LOVE(日本語カバー)

【二部】
11 僕が心に思っていたことは
12 おやすみ十二月
13 ブルースは元気がない時には歌えない(タイトル不明新曲)
14 こわれてしまった一日
15 暴走特急(新曲)
16 From Brooklyn
17 マオリの女
18 歩いている(タイトル不明新曲)
19 ライク・ア・ローリング・ストーン(日本語カバー)
20 彼女はストーリーを育てる暖かい木

【アンコール】
21 クジャクのジャック
22 大阪へやって来た


最初、ちょっとヴォーカルが聞き取りにくかったけど、「ニューヨークシティマラソンに捧げる」くらいから良くなった。もともとが友部さんはガラガラ声なので、声の調子がいいのか悪いのか、一瞬わかんない。結果としては、とても絶好調だったと思います。でなきゃ、最後にあの歌は歌えない

《この店は、、とても元気だから(笑)、、最初は静かにやります》は友部さん序盤の談。

友部さんのステージは毎夜毎回セットリストが変わるので、こうして昨夜の演奏曲を載せても、次のステージでこれが聴けるとは限りません。だから友部さんのステージは本当に一期一会。「さわがしい季節」も「ニレはELM」も「おやすみ十二月」も、寒い時期ならではの選曲です。

新曲、と注釈した歌に関しては、あくまでレコーディング音源が発表されていない、という意味で、昨年のステージで聴けた歌もあります。それにしても、音源発表してない歌をこんなにステージでかける人って珍しいと思う。友部さん、今なお歌を作ることが楽しくて仕方ないって感じなのが、とても嬉しい。

ちなみに僕がこの日初めて聴けた新曲は「さくらんぼ」「暴走特急」、あと、ブルースは元気がない時には歌えないってやつ。友部さんいわく《来年は新曲のアルバムを出します》とのこと。やった!


四曲目「愛について」は心でガッツポーズ。ようやく聴けた!僭越にもマシスが何度も何度も人前で歌わせてもらってきた歌です。ストーリーの力がとても強くて、聴き手は歌の世界に引き込まれてしまう。目の前で歌われる「愛について」を聴いて、ああ、これは友部さんの歌だった、僕の歌じゃないんだと、しみじみ思いました。


「中道商店街」。僕はこの歌、CDで聴いても他の歌と比べて特別なものがあると思わないのですけど、エスケリータで目の前で歌われると、毎回落涙してしまう。

エド(浜松駅前の路上で亡くなったシンガー)のことを歌ったというのは知識だけでしかないのに、生歌のパワーがヤバい。そして毎回ポテティ中村さんに《マシス泣いてたら?》と冷やかされる羽目になる。ええ泣いてましたとも。

ちなみに落涙ポイントは毎回違うのですけど、昨夜は《いつ人の二倍の影を作り/いつも人の二分の一だけ話す》ってとこ。《笑うとなんだか笑えなくなってしまう/こんな風に笑う人もいるんだな》でも水門決壊。


昨夜の個人的なハイライトは第一部の「誰もぼくの絵を描けないだろう」。歌い始める前に遠藤ミチロウの話をしたせいもあってか、渾身の演奏と歌声がより胸にガツンと来ました。

ジョンレノンの「オーマイラヴ」は大好きな歌です。この下村誠の日本語歌詞は初めて知ったけれど、友部さんの朴訥とした歌い方と合ってて、なんとも良かった。

「マオリの女」辺りから、もう僕の中で言葉が飽和状態。ディランのカバー「ライク・ア・ローリング・ストーン」でさらにタップリ。加えてアンコールの「大阪へやって来た」やー、参った。二時間以上歌い続けた後で、アンコールの最後にこんな大作(長い歌)を持ってくるか?ハーモニカとギターのカオスなエンディングのカッコいいこと。

https://www.facebook.com/100002503562685/posts/2042575655835867/

最後のMCで友部さん、《今日は後藤さん(エスケリータのマスター)おとなしかったですね、、おかげで、、やりやすかったです(客笑)》可笑しい。

《エスケリータの後藤さんは毎年、夏ごろに、今年はいつ頃来れますか?ってメールをくれるんです。そうやって必ず声をかけてくれる所って、珍しいんですね。とてもありがたいです》。拍手喝采です。


終演後、たくさんのお客さんが友部さんにサインと記念撮影をお願いしてました。列が落ち着いた頃に、僕もこの日会場で買ったCDにサインをもらいました。

3KINGS名義のこのアルバム、メンバーは三宅伸治、鮎川誠、友部正人の三人。京都の得得で昨年行われたライブが完全収録されています。
すげーメンツ。ふところは淋しいけど、これは見ちゃったら買うしかない。ロックンロール!


余談。

お客さんがはけて、お店の片付けが終わるくらいまで、だあこえさんと僕は何となく残っていたのです(後藤さんやポテティ中村さんと雑談しながら)。そのうちに中村さんが車からポータブルのレコードプレイヤーを持ってきて、レコードをかけ始めました。ジャックスの「からっぽの世界」です。

この日は友部さん、会場入りする前に中村さんと中古レコード店に寄ってきたそうで、ジョン・レノンとオノ・ヨーコがただ喋ってるだけのEPを見つけた、とMCで言ってたのです。レコードをかけながら中村さん、この日の戦利品をたくさん見せてくれました。

そうしているうちに普段着に着替えた友部さんが来て、一緒にレコードを聴くといった状況になった。凄い状況!

武田久美子のLPに友部さん作詞の歌が入ってる、と言ってLPかけたら、ユミさん(友部さんの奥様)は、《懐かしい覚えてる》と歌詞カードを見て口ずさんでました(友部さんは《恥ずかしい》と言ってた)。

どういう経緯で武田久美子に詞を?と聞くと、友部さん、《井上陽水に騙されてやらされた》と仰る。何があったのでしょうね。《この時期は人にたくさん書いてたのよ》とユミさんの談。《石川セリさんにも三曲書いたけど、それがいい歌なのよ。あとROMIね》。それは聴いてみたい。

そうやって貴重な話を聞きながら、ウディガスリー、ジョーン・バエズ、スパイダース、PPM、六文銭と、いろいろなレコードを楽しませてもらいました。友部さんが《これ、どんな歌だっけ。かけて》とレコードを選んだり、かけたレコードを聴いて《これ、ヒドイ音。よくこんなの発表したよね》と笑うのを横で見てるのって、なんともファン冥利につきるといいますか、信じられない。

だあこえさんと目を合わせながら、《すげー貴重な時間を俺たち今過ごしてる》と確認しあったのです。本当に、遅くまでスミマセンでした。友部さんお疲れなのに付き合わせてしまってスミマセン!ありがとうございました!来年もまたぜひ来てくださいね。新譜も楽しみです。




マシス