【前の限定日記で先日の佐野元春のライブの感想を書いています。ツアーが終わったら一般公開させていただきます】
月曜日のこと、佐野元春を見るために名古屋へ向かう道中に、アクシデントが発生しました。いきなりカーステからCDが出て来なくなったのです。イジェクトボタン押してもウンともスンとも言わず、音楽が車内で聴けなくなった。ドライブの楽しみが奪われて、なんだよーと思いました。
名古屋に着いてから、中古レコードCD屋を三軒ハシゴしたのですけど、何も買わず仕舞いだったのは、カーステが使えないんじゃ買ってもすぐ聴けないしなー、と思ったのもおそらく一因。帰りのドライブで聴いて帰ろう!と思うと、結構いろいろと触手が動いちゃうもので、すぐ聴けないって状況が抑制力になった。
でもまぁ、最近は僕も昔みたいに《せっかく来た記念だからー》とよく考えずに買うようなことは減ったので、カーステが無事でもこの日は買ってなかったかも。そう、勢いでそんなに欲しくないCDを買うことないのです。
CDがダメなら本、と、栄地下のジュンク堂書店へ。たまたまジュンク堂で使えるギフト券があったので、目につくままに欲しかった本をガッと買いました。
そのうちの一冊を、Zeppの開演直前まで席で読んでいたのです。
《本書はセンセーショナルな暴露本を目指したのではない。当時からファンだった方々も、“私たち騙されてたの?”と思わずに、“当時の制作現場ってそういうものだったのか”と、豊かだった80年代を思い出しながらお読みいただければ幸いである》
(↑冒頭の筆者の言葉より抜粋)
世代的にオメガトライブの歌はドンピシャですので、大変興味深く、面白く読みました。でも、オメガトライブに夢中になってた身としたら、読んでいて複雑な気持ちにもなりました。このモヤモヤの理由は、前述した冒頭の著者の言葉がすべてです。
暴露本を目指したものではない、と言いながら、35年目の真実と謳ったように、どうしても暴露話が中心になってる。これは確かに知ってビックリだけども、言わなくてもいいことだったんじゃないかなぁ、とも思う。
よく聞く話ですけど、若手バンドのレコーディングで、プロのセッションミュージシャンが参加してるってやつ。ぶっちゃければ、オメガトライブのレコードもそれがあった、って話です。まぁ、あったのだろうけどさ。その辺の事情はフワッとさせといて欲しかったかな。
でも、確かに面白いんです。完全に音楽制作の裏方にスポット当ててるから。作曲家の林哲司、作詞家の康珍化へのインタビューがまた良くて、オメガ本と言いながら林哲司本、康珍化本でもある。それぞれが関わった楽曲の全曲解説とか、どこで誰(セッションミュージシャン)を使ったとか、楽曲を知っているだけに生唾モノに面白い。資料としても貴重です。
中でも、オメガトライブの最後のアルバムのタイトル曲「First Finale」のあるフレーズが、二人がフェイヴァリットの歌という「君のハートはマリンブルー」のフレーズの一部と呼応しているって話は、ちょっと鳥肌が立ちました。杉山清貴&オメガトライブの解散が決まって、歌の中でサラッとこういうことするのって、粋ですね。
「First Finale」の作詞は康珍化じゃなくて有川正沙子なのですけど、このアンサーフレーズは有川さんの手柄というより、本書でさんざん話題にあがる名物プロデューサーの仕業だろう、とのこと。指摘された康珍化が《知らなかったなぁ!》と驚いてた。ちょっといいですよね。
実際にオメガトライブのレコードで演奏したミュージシャンへのインタビューとか、関わったプロデューサー、スタッフの話。みんなが皆、この”オメガトライブ”というプロジェクトに没頭し、全身全霊で良いものを作ろうとしてたのだ、ということが伝わってきます。
それでも、オメガトライブの本なのに、杉山清貴以外のメンバーのコメントがないってのはいかがなものでしょう。これ、ひとりひとりのメンバーのコメントが載ってたら、印象がぜんぜん違っていたと思いますよ。今どうやら、オリジナルメンバーで再結成ツアーやってるらしいんだから、余計に聞くべきだったかと。
今さらメンバーがソレについて語るって、やはり複雑なものがあると思うけど、それでも、メンバーそれぞれにとってのオメガトライブ話は読んでみたかったな。
僕の個人的なフェイヴァリット杉山清貴オメガトライブソングは、「Never ending summer Ⅰ」それに「君のハートはマリンブルー」「サマー・サスペション」、いっぱいあります。「First Finale」も大好き。
この本の他、この日名古屋で購入したのは以下の通り
↓
これらの本もこれからゆっくりと詠みたいと思います
マシス


