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七夕でした。かろうじて、雨は止みました。雲の上にはガバドンが見えたでしょうか(毎年言ってる)。
先週は僕は一人で遊びに(ライブ観戦に)行かせてもらったので、今週は僕はお留守番。連れ合いはジャズのビッグバンドを観に行ってきました。帰宅してから感想を聞けば、会場は大盛況で、とても迫力があって良かったとのことです。良いなぁ。
僕はひたすら今日は部屋でゴロゴロと読書。娘が静かにパソコンで遊んでいるとなりで、連れ合いより借りていた「傘をもたない蟻たちは」(/加藤シゲアキ)を読了しました。
僕も連れ合いも、本とか音楽の好みの違いが当然あって、あんまりそこは普段干渉し合わないのですけれど、たまに《これ読む?》と回してくれる。そういう時はやはり、僕のツボにハマりそうなヤツが多い。当たり外れはあれど、今作は当たりでした。
加藤シゲアキの本、初めて読んだけど、とても面白かったです。もともと僕は短編小説が好きなのもあるけど、こんなにエンターテイメントが書ける人とは思わなかった。お見それシマシタ。
どの作品も面白かったのですが、最初と最後のが僕は好きかな。他の作品は雑誌の注文に合わせて、色々と作風を書き分けようとトライして頑張ってる、というのが僕と連れ合いの共通した感想です。
創り手の内面のヤミの吐露こそ《創作》だ、と言いたげな作品が世の中にはたくさんあります。ヤミがない芸術に感動なんてしない、って意見は確かに一理あるのです。ヤミは共感を呼びますから。今はインターネットで個人の作品を誰でも手軽に発表できるから、思い立ったら誰でもアーティスト。そこかしこヤミ作品が溢れている。
ヤミを吐き出すことが創作衝動であっても、別に何も悪いことないのだけれど、ヤミの吐き方?があまりにもマスターベーションだと、受け手としては引いてしまいます。加藤シゲアキの短編小説はどれも、読み手を楽しませてやろうって創りにちゃんとなっていて、読み始めてすぐに夢中になれた。そこが良かった。
もちろんこの人もヤミはあるのでしょうけど、誰が書いたともマスターベーションとも感じさせない文章の運び、ストーリーテリングの手腕は、こりゃ大したものだと感心したのでした。
それでも、後書きで全作の解説を自分で書いてしまうのは、ちょっと同人誌のノリというか、僕は無くても良かったと思う。コレやっちゃうのが言い訳っぽい。せっかく面白い小説なんだから、作者は何も言わず、どうだ!で良いのです。
あまりに早く読み終えて、ついつい勢いでJBの自伝を読み返しました。
マシス

