窓の外の雨音がすごいので、準夜勤の休憩をしていても落ち着きません。嵐の時は頭を下げていた方がいい。今はちょうど、サッカーの嵐も吹き荒れているので、毎度のことながら、テレビもネットも控えて心静かに暮らそうと思っているここ数日です。

先週末は久しぶりにのんびりした休日で、家族で買い物したり、間があればそのつど本を読んでいたものだから、いまだに読書モードが抜けない。読みかけの本があるうちに次の本を買ってしまうのは抗えないループです。

先日、買ってしまったのはこれ
《深夜の中年の解放区》、BS12の音楽番組【カセットテープミュージック】の書籍です。番組も毎週楽しみにしているのですが、もちろん本も面白い。

大抵の《昔は良かった懐メロ番組》は僕は苦手なのですけど、この番組に限ってはファンです。アシスタントの女の子がキョトンとするほどマニアックな話をスージー鈴木とマキタスポーツがダベり続けるのが、何とも楽しい。僕も会話に混ざりたい。あたかも会話に混ざってるような疑似体験番組ではありますね。

本書を読むと、番組で放送されていない曲がいっぱいあって、これはノーカットで映像作品として発売してほしいと思いました。


この本の流れで、別日にスージー鈴木の著書も購入
こちらもおもしろかった。サザン批評というと、中山康樹著【クワタを聴け】がありますが、本書と読み比べるのも面白いです。同じ全曲批評でも、人が違えば当然感想も違う。中山康樹の文章はかなり辛口なので、読んでいてムカつく時もあるのですけど(このエラソーな文体が氏の持ち味)、スージー鈴木は口調が柔らかくて、読み口がいい。

でも批評内容が緩い訳ではなく、世にはびこる《はっぴぃえんど史上主義》への警告を高らかに宣言していて、なかなか痛快です。この本を読んだ影響で、ここ数日アルバム『ヌードマン』を聴き返しております。

サザンのことを言うのも今さらな感がありますが、僕ももちろんサザンのファンです。「今宵あなたに」という歌に《素肌負けないでBABY》ってフレーズがあるのですが、僕は中学生の時にこの一節に触れて、それこそ鳥肌が立つ思いに襲われたものでした。

“素肌”の皮膚感覚、“負けないで”の意志、“BABY”は対象者、この三つをさらっとくっつけるセンス、子供の頃の未熟な感性ではありますが、これは凄いフレーズだと、ずいぶんと影響を受けたものです。

理屈ではないんです。素肌負けないでBABY、これを美しいと思っちゃったんだから仕方ない。コピーとしても秀悦、こんなフレーズを思い付いて良い歌にならないわきゃない、ってなものです。



寝る前にマンガを読み出すと眠りそびれる不思議。「美味しんぼ」の前は「H2」を読んでて、やめられない止まらない。


6月はもう僕の歌予定はないですけど、今週末は再びラフレシアがお呼ばれしています。豊田町のゆやホールにてイベントがあるそうです。


なかなか大きなイベントです。僕はその日は娘と留守番、一緒に夕飯の支度をする約束をしています。出演者の皆さん、頑張ってくださいね