この間の土日、僕の地元も遠州森町にて、【町並みと蔵展】が開催されてました。僕は土日とも自分の用事追われておりましたが、その合間に少しだけ観に行ってきました。
 

 
 
 




時間も遅かったので、ポツポツと片付けを初めているお店もありました。まぁ、せっかく来たからと、一周歩いてフラッと観て、何も買わずに帰宅。
 
フリーマーケットの店が並ぶ中、民家の庭先でコントラバスの演奏をするお兄さんを発見。イヤ、正確にはコントラバスを持って立っている姿を見ただけでしたが、これは珍しい光景です。お客さんが集まってなかったせいか、もう演奏は終わった後なのか、よくわかりませんが、音が聴けなくて残念でした。
 
コントラバスとかオカリナ、ピアノでもギターでも、生楽器の演奏を聴かせるって、こういうイベントの時に強いです。弾き語りでの歌よりも、楽器演奏のインスト曲って、イベントのBGMとして機能しやすいのでしょうね。音が自然と雰囲気に溶けますから。比べて歌声、肉声ってのは案外耳に引っかかって、聞き流しにくいものなのです。
 
僕がもし歩いていて、ふいにコントラバスの音が聴こえてきたら、オッと思って弾いている場所はどこだと探してしまうでしょう。それに比べて弾き語りの歌声は、聴くにしても、おそらくは歌い手と目を合わせない位置で、遠巻きに見ると思う。多分、そうすると思う。

これはなんでしょうね、歌い手と対峙するのに照れてしまうのでしょうか。でも、これがギターソロの演奏だとしたら、わりと近くでガン見ができそう。
 
あくまで僕個人の考えですが、歌声ってのはもともと、お客さんありきで発信する性質のもので、誰も聴いていないかもしれない空間へBGMとして飛ばすソレとは違うのではないですかね。その点、インスト曲の演奏は、聴こうとするお客にもBGM空間へも両方へ発信できる、そんなイメージあります。

聴く側としたら、ただ音が鳴ってるなら、お客になろうが聞き流そうが自由だけど、歌声となると、途中で去ったら悪いかなーとか、余計な気を遣ってしまう。だからよほど好きでないと遠巻きになりやすいし、簡単に足を停めにくいんじゃないかしら。
 
弾き語りはBGMになり難い、と先ほど書きましたが、実は簡単にBGMになる方法があります。誰でも知っている流行歌を歌えばいいのです。
 
昔、とあるストリート歌手が、《人前で歌う以上、誰もが知っている歌を歌わなくてはいけない》との見解を述べてましたが、そういうことなのでしょうね。僕はそれを聞いて、皆がそうするのなら、僕一人くらい違うことやってもいいだろう、と天の邪鬼に思ったものでした。
 
じゃ、僕の自作歌がイベントのBGMになりうるか、と考えると、なりうるかも知れないが、おそらくちゃんと機能しない場合が多かろうな、と想像します。それに関して開き直るなら、BGMのための歌を作ってきたわけじゃないや、とバッサリ言えなくもないけど、BGMになりえない僕の歌は、まだまだ力が足りてないとも言えます。

実際、知名度はそれほどなくても、カバーして歌うと絶大な効果を生む楽曲を何曲か知っています。本当に良い歌って、室内でも屋外でもどこで聴いても等しく感動できるのです。

そういうカバー曲に頼ってばかりではあまりにも悔しい。僕も自作歌でそれが出来るようになりたい。

何だかんだ、イベントへのお呼ばれがあれば、マシスは喜んで参加させていただきます。TPOに合った演奏を考えて頑張ります。
 
 
マシス