音楽をやる=バンドを組む、という考えは、今でもわりと一般的だと思います。もちろん弾き語りなら一人でも活動できるし、パソコンで音を作ってネットで発表したり、ターンテーブルを回す練習したりするのだって立派な音楽活動ですけど。

それでも、音楽をやるならバンド組まなきゃ話にならない、バンドでなければ音楽をやる意味がない!って思ってる人は、今でも大勢いるんじゃないかしら。

僕が10代の頃はバンドブームの真っ只中で、それこそバンド組まなきゃ音楽出来ねぇって考えが当たり前でした。当時から社交性に乏しかった僕ですら、優しい仲間が集まったおかげでバンドを組めていた時期もあったくらい。

オリジナルもなくカバー曲しかやらない活動でも、誰かと音をジャーンと鳴らすだけで楽しかった。ショボい演奏でもちっちゃな魔法がそこに生まれてたのです。


僕は【マシス】の名前で歌う時は基本一人で【あすとら】の時は二人でステージに立ちます。二人で歌うことはバンドとはまた違いますが、自分以外の誰かと音を合わせるのはやはりとても楽しい。

僕は自作歌はマシスかあすとらでしか演奏していません。それは僕の人見知りなトコが理由として大きいです。僕はコト自分の音楽に関してはワガママだから、バンドやって人と揉めて消耗するのって、ちょっと考えてしまうのです(もちろん必ずしも揉めるとは限らないのですけど)。

あすとらでの僕の相棒カネマツは、僕の作る音楽を全面許容してくれて、なおかつヤツは友達なので、非常に楽なのです。時として暴走する僕を制御して、そっちへ行くんじゃないバカと軌道修正してくれる。演奏力や歌唱力はもとより、結局は人としての相性が僕には一番大事です。僕は自分の音楽をやるのに相棒以外の誰かと組むことは想像できません。



風の噂で、どこぞのサポートメンバーがどこぞと揉めてるとか、たまに耳にします。バンドには魔法があるので、絶対楽しいのは分かる。分かるけど、俺が俺がの自己主張ばかりでメンバーそっちのけは、ダメですよね。俺が俺がをやりたいならテメーがリーダーのバンドを作ればいい話です。
(あそこのボスはアレだからメンバーが定住しないとかナントカって切ない話も聞きますけど)

俺が俺が、が許されるのは、その才能を守って気持ち良く音楽をやらせてやろう、というメンバーあってこそ、だと思うです。



先日WOWOWで放送された安全地帯の武道館ライブの模様を観ているのですが、これが実に素敵でシビレてしまいました。一人の天才を飛翔させるべくメンバーの演奏がマァ素晴らしいこと。僕はソロの玉置浩二の歌い回しは思い入れが薄いですけど、この映像は永久保存です。多幸感に溢れてる。安全地帯の大傑作。



かつてキース・リチャーズがインタビューにて、ストーンズのリズム隊について聞かれた時の答えを、ふと思いだしました。

インタビュアー
“あなたにとってビル(▪ワイマン)&チャーリー(▪ワッツ)はどういう存在ですか?”

キース
“ビル&チャーリー!ビル&チャーリー!。チャーリーこそはバンドをどうやったらテイクオフさせる事が出来るかを知り抜いている数少ないドラマーだよ。チャーリーこそがキース・リチャーズのドラマーなのさ!”



マシス

追記お知らせ
来月の2月21日(水)に浜松オンザロードでのアコ企画へ、マシスの出演を打診されております。出るとなるとお客さんを呼ばなきゃなりません。先の話ですが、今から予定を空けて応援に行ってやるぞ!って方、スミマセンが急いでマシスまで一報くださいませ。よろしくお願いします!