
佐野元春ニューアルバム『MANIJU』。昨夜、エアコンの効かない自室にこもって、二回聴きました。
全12曲45分間、あっという間の音楽トリップです。またまた、今までにない新しい佐野元春と出会えました。
一回目聴いた時は、俺は何を聴いてしまったんだろう、とボーッとしてしまったけど、二回目になると音や言葉やビートが胸に飛び込んできて、興奮が増してきた。
まだ二回聴いただけなので上手く感想は言えないけど、このアルバムには「純恋」を除いてJ-POP特有の派手なメロディーが殆どない。歌詞も散文的だし、聴く人によってひょっとして難しく感じるかも知れませんが、不思議とどの歌にも盛り上がりのピークがちゃんとある。
料理で言うと、ガツンとした味付けの料理でなくて、美味しいんだけどコレって何の食材?って感じ。で、何コレ何コレって次々に出てくる珍味の皿をパクついてるうちに、お腹が満たされてコース終了、みたいな感覚?わかりにくいか。
コヨーテバンドの演奏は今までの四作の中で最も凄いことになってます。ジャケットの花はバンドのカラフルな音を表しているようです。口悪く言えば、メロディーの小粒な楽曲群をコヨーテバンドの見事な演奏で名曲に昇華させたアルバム、とも言えそうです。
「白夜飛行」
この演奏は最高。幕開けに相応しいご機嫌な曲。もっともっと長く聴いていたくなる。《目を開いて一歩前に前進》は「星の下路の上」の引用。
「現実は見た目と違う」
淡々とした辛辣な歌詞とビートにフツフツ血がたぎる。
「天空バイク」
ラブラブラブ。サイケな変拍子のイントロにビックリ。
「悟りの涙」
アルバム中、最も甘いメロディーの歌。こんな風に生々しく誰かに寄り添うな歌詞は、今までの元春になかったと思う。
「詩人を撃つな」
あの人、って誰のことだろう。どの歌にも言えることですが、元春の静かな悲しむみと怒りが滲み出てる?
「朽ちたスズラン」日本語でディラン表現をやると吉田拓郎と印象がかぶりますね。ここでのあの人は「詩人を撃つな」のあの人とは別人でしょうね。
「新しい雨」
先行シングル。アルバムの流れに良いインパクトをくれます。元春のヴォーカルが元気です。
「蒼い鳥」
裏ベストアルバム『GLASS』にオマケで入ってた曲をここに持ってくるか。よくもマァ完成させたものですね。
「純恋(すみれ)」ここまでアルバムを聴いてきた後に、この歌のカタルシスは凄い!
「夜間飛行」
一曲目と比べると面白い。歌詞もちょこっと違う。
「禅ビート」
バンドの演奏がご機嫌です。「禅ビート」とか「悟りの涙」みたいな宗教臭い言葉は僕はあまり好きじゃない。良い歌なのにもったいない。
「マニジュ」
なんてスピリチュアル!すげぇ歌作ったな。
スピリチュアルが過ぎるとお香臭くて苦手ですが、このアルバムはどうなんでしょう。聞き込むほどに感想は変わってくるやも知れません
マシス