ここ一ヶ月くらい、就寝前に娘(9歳)に椎名誠の「岳物語」を読み聞かせしています。

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連れ合いが以前、“「岳物語」って教科書の教材に使われてたよー”と教えてくれたけど、娘の使ってる教科書にもどうやら(「岳物語」じゃないけど)椎名誠が載っているらしいのです。

椎名誠は僕、昔からチマチマと読んでましたから、何冊か持ってたのですね。最近になって、僕の本棚を見た娘が“椎名誠がいっぱいある!”と言い出して。で、「岳物語」を読んでくれ、と言うので、久し振りの読み聞かせと相成った次第で。

読み始めて一ヶ月。すでに「岳物語」は読み終えて「続・岳物語」に入ってます。新鮮だったのが、実際に声に出して椎名誠の文章を読むと、これが吹き出してしまうほど可笑しい。娘と二人してゲラゲラ笑っちゃうから、全く寝物語にならないのです。

 

ずっと喉が痛いのが治りきらないのは、読み聞かせのし過ぎなのかも知れません。



もう一つ本の話。連れ合いが図書館で借りて来た「校閲ガール」(宮木あや子著)が床に転がっていて、ああ昨年ドラマになってたヤツかとパラパラやってたら、止まらなくなった。最後まで一気に読んでしまいました。

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これは好き。面白かったです。これが原作ならドラマもかなり良かったんじゃないかな、と観てないけど勝手に想像しました。もし続編が出たら読んでみたい。


ついでにもう一つ本の話を。嵐山光三郎の「文人悪食」をブックオフで見つけて、狂喜しました。

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↑以前に買ったのは読み過ぎてボロボロになってしまっていたので、もう一冊欲しいとずっと思っていた、待望の二冊目購入なのです。

森鴎外、夏目漱石、芥川、太宰、三島etc、明治から昭和にかけて活躍した文豪37人がどんなモノを好んで食したか、ってテーマを切り口に、作品について作家の人生について、読みクチ楽しく実に興味深く書いてある。嵐山光三郎の読書量、読解力の深さ、文章の説得力のハンパなさに脱帽。どこを切り取っても面白いったらない。

「文人悪食」は純文学のガイドブックとしても秀悦です。これまで僕はいわゆる“純文学”な本は読み込んだことがなかったのですが、これ読んで志賀直哉の「小僧の神様」買っちゃいましたからね。あと印象的なのは、中原中也という人間の根性の悪さ!腑煮えくり返りますよ



マシス