レンタル落ちの中古CD売り場で、ローザ・ルクセンブルクの『ローザ・ルクセンブルクⅡ』を見つけました

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元、ボ・ガンボスのどんとが在籍していたバンドの、聴いてもいないうちから“名作”と噂が先行して耳に届いていた作品です。

昔、CD屋の店頭を探して探して、見つからなかったアルバムでして、こんなに時が流れてから、ご近所のレンタル屋の五枚で1000円の棚で見つかるって、ラッキーと言うか、ちょっと肩透かしと言うか。でも、こうして手元に来てくれて素直に嬉しいです。


でも、さすがに80年代のバンドですから、今聴いたら古色蒼然としているかな、と、過度に期待をせずに聴いてみたのですけど、いざ聴いたら結構イケた。想像していた以上に僕はコレ、好きです。


さいあいあい

あらはちょちんちょちん

シギーシギー

などと、言葉の遊び感覚がまァすごい。僕も(僭越ながら)自作歌ではかなりデタラメなことを歌ってますが、ローザ・ルクセンブルクのコレにはちょっと、参りましたね。“あらはちょちんちょちん”って造語?。すごいねぇ。

こんなん聞いて、“この歌詞どういう意味?”ってレベルの話じゃないですよね。“何コレ?”って世界ですから。これは意味を深く考えず、受け入れるしかない。耳と目にした時の原色感がハンパない、大胆な言葉使いですよ。


友部正人の著書「ジュークボックスに住む詩人Ⅱ」で紹介された「橋の下」も、もちろん良かった。でも、いま一回聴いた感じでは「かかしの王様ボン」が好き。

かかしの王様ボンって、また、何考えて思いつくのかしら。絶対に“カカシノオーサマボンッ”って言ってみたら楽しかった、ってだけだと思いますよ。このタイトルでコミックソングじゃないって、カッコいいのに笑ってしまいます。

(追記。聴き返すほどに、一曲目の「さいあいあい」がカッコいいです。「さわるだけのおっぱい」も凄い。これを歌うユーモアと勇気が偉い)


ボ・ガンボスって、僕は「さかなごっこ」と「ダイナマイトに火をつけろ」くらいの有名曲しか聴いてないのですが、初めて聴いた時に凄くカッコいいと思いました。どんと亡き今、新しい音に触れられないのが残念です。どんとのソロ「ごまの世界」今すごく聴きたくなりました



マシス