

買ってきました。
いま四回目の再生中です。
前の日記に書いた通り、もう僕はこの作品を遺作と捉えてしまっていて、フラットな感想を持てないかと心配していました。でも、それは仕方ないこと。おかげで僕は繰り返し聴いて、聴くほどにこのアルバムが好きになれそうなので、今回は先入観が悪く作用はしていません。
正直、一聴した時は『★』を僕は好きな音楽じゃないと思いました。いきなり10分もあるタイトル曲で始まるのがヘビーです。執拗に繰り返されるドラムのビートがループして、その上にボウイの歌声が呪術的に響いて、まるで幽界からの音楽のようです。
このドラムが打ち込みかと思いきや、なんと生なのに打ち込みのような音を出すジャズミュージシャンの演奏(ややこしい)らしい。有機的で無機質なワケです。
全体を通して『★』は重く暗いけど、ちゃんと人を踊らせる音楽となっています。あたかも密室空間でトランス状態になって踊る人が見えるようです。
もしかして前作よりも、こちらを好きだと言う人がいるかもしれません。新しいジャズの音?新しい挑戦を最後までしていて、まさにボウイらしいアルバムと言えそうな作品です。一聴して楽しくわかりやすい音楽ではないけど、手抜きなしで、聴くほどに良くなってきます。
ボウイの闘病は18ヶ月に及んだとか。プロデューサーのトニー・ヴィスコンティが追悼の声明を発表していて、それを読むとボウイが自身の最期を意識してこのアルバムを作ったのがわかって、泣けました
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「彼はいつだってやりたいことをする人でした。そして、自分のやり方で、ベストな方法でやろうとする人でした。彼の死も、彼の人生や、アートとしての作品と違いはありません。
私たちのために彼は別れの贈り物として『★』を作ってくれました。こうなるであろうことは1年間のほど知っていました。しかし私は準備ができていなかったのです。
彼は桁外れの人物でしたし、愛と生活に溢れていました。彼は私たちと共にいてくれるでしょう。ただ、今は泣くときなのでのです」
スターマンは星に還ったのです。きっとまたよその星の子供たちにブギーをさせるために
マシス