早川義夫が今年出した著書「心が見えてくる」を読み終えました。

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早川義夫は、音楽はもちろんのこと、書かれる文章が実に素晴らしいのです。本当に金言の宝庫で、一行一行の言い回しに膝を打ちたくなる。

僕は早川義夫の音楽を知る前に、著書「ラブ・ゼネレーション」に打ちのめされていたクチで、早川さんの著書を見つけたら飛びついて買ってしまいます。僕が20代の頃に読んだ「ラブ・ゼネレーション」は、ずっと心のバイブルでした。

“僕らの歌がもし、暗闇で聴いているあなたを写す鏡になったとしたら、素敵なことだと思います。僕らの歌を聴いて、僕らのことを探ろうとするのは、つまらないことだからお止めなさい。それよりあなたはあなた自身を知るために、鏡の底に降りて行ってください”

「ラブ・ゼネレーション」の冒頭の文章は、だいたいこんな文だったと思います。いま寝床で真っ暗闇の中この日記を書いてるので原文と照らし合わせが出来ませんが、まぁ、「ラブ・~」にはずいぶんとカブレていました。


今回の本は、《語ってはいけないことをテーマに書きたいと思った》と聞いて、どんなもんかと期待して読めば、いつも通りの早川さんでした。

僕は早川さんの歌や著作にずっと親しんでますから、このくらいのカミングアウトじゃ驚かないけど、予備知識なしでこれを読む人がいたら、なんてあけすけな人なんだろう!とビックリされるかもしれません。

赤裸々な恋愛感、性癖の吐露、はては陰毛の話なんて、人によっては拒絶反応もあるかも。でもいやらしく感じない。当人はいやらしさは純粋さゆえのことと断言します。

“欠落しているから個性なのである”とか、ドキッとします。そう、個性とは突出してることではなく、欠けているからこそなのだな。


もし一冊、早川義夫の著書を人に勧めるなら、ちくま文庫の「たましいの場所」が良いです(今現在の僕の心のバイブル!)。長年経営してきた本屋を止めて、音楽活動を再開させるドキュメンタリーな内容は、とにかく心打たれます。立川談志の著書と同様に、無人島に持っていく本としてマストアイテムです。

音楽の早川さんを一枚を選ぶなら、やはり復活一作目の「この世で一番キレイなもの」がおすすめ。または二枚組ライブアルバムの「言うものは知らず、知るものは言わず」が絶対マストです。ご一聴を




マシス