ずいぶん前に録画した二時間ドラマ「瀬在丸紅子の事件後-黒猫の三角」を、ようやく観ることが出来ました。

原作はその昔ムキになって読み込んだ森博嗣の小説「黒猫の三角」。普段ドラマをほとんど観ない僕が珍しく観てみたいと言ったために、家族は消さずにずっとハードディスクに残してくれてあったのです。

でも、いい加減早く観なよと、やんわり急かされていたので、ようやく観れてとりあえずホッとしました。


面白かった。原作のストーリーの骨格を歪めることなく、小説の面白さが綺麗に映像化されていて感心しました。主役の瀬在丸紅子は檀れいさんが格好良く演じてハマってました。

小鳥遊くんだけはイメージ通りとはいきませんでしたね。仕方ないです。女の子と見分けがつかないほど可憐な女装男子の大学生なんて、役者泣かせのキャラクターですから。紫子さんはすごく可愛くて良かった。保呂草を演った和久井映見のダンナ(名前忘れた)も良かった。


森博嗣の代表作といえば、デビュー作の「すべてがFになる」がすぐ頭に浮かびますが、森博嗣自身は、“代表作を書くという欲求はあまりなくて、結局死ぬまでに書いた全部を一作と見て評価してもらえれば良い”という発言をしています。


もし、の話ですが、もしも誰かに《自分(マシス)の代表作は何か》と聞かれたら、

おこがましくて、そんな問いにはとても答えられないですけど(代表作は周囲の評価が決めることで自分から言い出すものではないですよね)、ちょっとニュアンスは違えど、基本的には僕も森博嗣と同じような考え方をしています。


例えばオープンマイクのイベントとかで、初めて僕を観るお客さんを前に一曲しか歌えないって時、何を歌うかすごく迷います。一曲聴いただけで、それがマシスの全てじゃないのにな、って生意気な考えがどこかにあるのです。


その一曲がたまたますごく気に入ってもらえる場合もあるでしょう(その逆も当然ある)。

でも、もっと面白い歌があるよ、こんな歌もあるよあんな歌も作れたよと、常にいろいろと提出してみたい。

同じような歌を作らない、っていうのは僕の根っこの考えで、歌を作る楽しみなのです。



明日はエスケリータで友部正人さんの歌を聴いてきます。五月の静岡公演を聴きそびれたので、今回は逃せない。英気を養ってきます




マシス