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ビリー・ジョエルの自伝本を読んでいます。すごく分厚くて読み応えあります。

僕が洋楽で最初にハマったのがビリー・ジョエルで、とにかく大好きでした。『ニューヨーク52番街』を皮きりに、ビリーのアルバムはどれもむさぼるように聴いたものです。

ミュージシャンの自伝本を読むのが大好きですので、この本も期待して読み始めたのですが、これが結構ヘビーな内容でした。


少年期の不幸な生い立ちに始まり、バンドで二回デビューして泣かず飛ばず、ソロになって作った1stアルバムはレコード会社から散々な扱いを受け、もうレコード契約は懲り懲りだと、場末のクラブのピアノ弾きになって生計を立てていたとか、序盤から切ない描写が多いです。

で、移籍して作った『ピアノマン』がようやくヒットして、スターの仲間入りを果たし、ここからビリーの快進撃が始まるわけですけど、

売れたら売れたで、執拗に音楽評論家から叩かれまくるビリー。時には盗作騒ぎで訴えられ、稼いだ莫大な富をマネージャーに搾取され続け、離婚騒動やらアルコール依存やらと、ドロドロの音楽人生です。読んでいて全然スカッとしない。

ビリーは1992年にアルバム『リヴァー・オブ・ドリームス』を発表した後、ポップスの新作アルバムは今後いっさい作らないと宣言し、クラシックやオペラの創作へ活動をシフトします。

当時、僕はビリーがポップスから離れるなんて有り得ないと、彼の宣言を訝しく思ったものですが、自伝を読み進むに連れて、ああ、これはやる気なくすよな、と、ちょっと可哀相になりました。

自分自身の音楽に飽きてしまった、との弁は、なまじ頭が良すぎるビリーのこと、ポップスのフィールドにおいて音楽的な限界の意味と、ネタ切れというか、自分の創作がマンネリ、頭打ちになることがわかってしまった故だと思います。


長く続けていくのに、何をモチベーションに頑張るか、大事ですよね。ボスやスティングも歌を書けなくなる時期がありましたし


僕は音楽に関して頭が良くはないので、幸か不幸か、まだまだ音楽を作ることを面白がっていられます。もうちょい自分に伸びしろがある、と妄信できるのは幸せなことかもしれません。


余談ですが、僕はビリー・ジョエル・バンドのドラマー、リバティ・デヴィートの情熱的なプレイが大好きでした。




マシス