早川義夫さんが今週より“変態はステキ”と言うツアーを、山本精一さんと柴田聡子さんら三組で回るらしいです。すごいツアータイトルですね。残念ながら今回は行けないのですが、観てみたかった。
《一見変態な人は、全然、変態ではありません。普通に歌っているのに、普通を目指しているのに、普通の人なのに、どうしても変な部分がはみ出てしまう、という人が変態なのです》
早川さんのこの言葉、《普通を目指しているのに、》の一行にやたら心当たりある。僕も変態の資格がありそうです。ひょっとしたら周囲の人からとっくに思われてるのかもしれない。何を今更、と呆れられたりして。
得てして、普通の概念なんて曖昧なものです。はみ出た変な部分は人それぞれの個性と言うなら、普通なんてどこにもない。なら、みんな変。
今週末は袋井市のジャズ喫茶マムゼルにて、奇数月恒例のフリーダムフォーク集会があります。僕は演奏予定はないですが、遊びには行くつもりです。
で、瓦版の今回のアンケートのお題目が【名カバー曲】。
最近は猫も杓子もカバーアルバムばかり作るので、いい加減カバーはもういいよ、と食傷してるかと思いますが(そんなことない?僕だけ?)、
いざカバー曲で名曲となった作品って何があったっけ?と思い出してみました。
カバーや(セルフカバーも含む)ベストアルバムを出す時は、たいてい才能に煮詰まった時、と某ミュージシャンが言ってましたが、言い得て妙だと思う。
でも、昔の洋楽なんてカバーだらけです。ビートルズ以前は自作曲を発表する概念が薄かったせいでしょうが、既成作家の歌を沢山の人が歌って、そうやってスタンダードが産まれてきた訳です。中にはオリジナルより出来の良いカバーだってある。
僕が今パッと思いつく名カバーは
ツイスト&シャウト/ザ・ビートルズ
サマータイム・ブルース/ザ・フー
デビッド・ワッツ/ザ・ジャム
の3曲でしょうか。どれもオリジナルバージョンを凌駕していると思います。
(ちなみにツイスト&シャウトのオリジナルはアイズレー・ブラザーズ、サマータイム・ブルースはモーズ・アリスン、デビッド・ワッツはもちろんキンクス)
この例を邦楽に当てはめてみると、途端にショボくなる気がします。
カバーが本家より有名な例って、石川ひとみ「まちぶせ」、柏原よしえ「ハローグッバイ」くらいしか思いつかない。人によっては「夢で逢えたら」は吉田美奈子じゃなくラッツだ、とか、「17才」は森下千里の歌しか知らんって人もいるかも知れません。
早川義夫さんの「サルビアの花」も、もとまろってグループが歌って有名になったそうです。
他に何かありましたっけ?
【早川さん風に?】、
カバー名人とは、やはり歌が上手い人のことです。歌が上手いとは歌唱力というより、その人の声で聴いてみたい、と思わせてくれるサムシングが歌声に含まれている人です。選曲に《この歌を歌いたくてしかたない》って愛が溢れている人の事です。
そんなことを踏まえた上で、僕が今、個人的に一番好きなカバー名人は、つじあやのさん。
マシス