準夜勤にかこつけて、日中にのんびり

それと同時に録音も、はかどらないまでも進めています。


僕は学生の頃、バンドでベースを弾いていたことがあるのですが

最近つくづく、ベースは難しい楽器だと思い知らされます。


バンドをやりたい楽器初心者にとって、ベースは割と手を出し易い楽器だと思うのです。ピアノやギターと比べて、とりあえず形になりやすい。


やってみれば、そこそこまでならすぐ弾けるようになるけど、《そこそこ》と《良い演奏》の違いが如実に音に現れてしまうので、すごく怖い楽器です。

(どの楽器でもいえることでしょうけど)


僕は楽器演奏は軒並み下手くそですが、アコースティックギターは下手なりに開き直ってる所もあるのです。

でも、ベースは怖い。弾けば音は出る、出るけど、曲にピッタリはまったベースラインをパッと思いつけない、弾けない勉強不足の怠慢。


これじゃない、ってのは分かるのに、そこから先どう努力して良いか見当つかない。

こんな感じ?という漠然としたイメージを追いかけて、何回も弾くことになるのです。


僕は昔から楽器に関しては無頓着で、どの楽器にも憧れたことがありません。一応歌う時にギターを弾いておりますが


昔から音楽を聴く時に、歌ばかり聞いて楽器の鳴りをあまり意識してこなかったため

楽器のアンサンブルを構築する耳の力が、根本的に足りてないのです。


そんな理由もあって、自分で録音した過去の音源ではベースをあまり入れてなかったのですが

そろそろ逃げてられない。アコースティックな音楽をやっていれば、ここにベース欲しいよー、って曲も出て来るわけです。

ですから最近、十年以上弾いてなかったベースを弾いてみているのです。


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ベースで気の利いた音をピタッと弾くのは、僕のセンスでは、なかなかままならない

調子に乗って格好つけたフレーズは、後で聴き返すとまるで使えなかったりします


録音しては聴き直して、楽曲の邪魔をしないよう、謙虚にフレーズを固めて、それでいて、最後まで間違えずに弾けるようになって

余裕がちょっと生まれてから、はじめて《良い演奏》を録るための本番を弾くのです


おんなじフレーズを弾いても、当然ですが気に入ったり気に入らなかったりがあります


何回も何回も何回も弾いて、聴き返して確認して、またやり直して


ようやくポツポツと 《ここはちょっと上手く弾けたかも》、ってのが録れる


ベースが歌と他の楽器の音にススッと添うように鳴った音が録れると、なんて色っぽい楽器なんだろう、と思いますね



個人的なベースヒーローはいないのですけど

強いて言うならスティング、特に初期のポリスの曲のベースラインはとても好きです。


「ウォーキング・オン・ザ・ムーン」のイントロ、《ボッボボーン》というシンプルかつ印象的なベースは、まるで“禅”の世界を表すかの響きです。「アイ・キャント・スタンド・ルージング・ユー」もかっこいいですね。


テクニックをひけらかすでなく、音粒少なく単純で明快。スティングのベースへの距離感、立ち位置は僕の理想のベースプレイかもしれません


ああいうのが出来たらいいなって思います。





マシス