子供の頃に「ああ無情」のタイトルのTVアニメを観たことがあります(記憶にある方はいるでしょうか)。

話の詳細はすっかり忘れてますが、子供心にヘビィだなって印象でした。暗いなーって。最終回だけは今でもなんとなく覚えてますね。

そして主人公《ジャン・バルジャン》の名前は、その後も頭の片隅に残っていました。


「レ・ミゼラブル」が「ああ無情」のことだと知ったのは、成人してからだったか?

アニメの重たい印象が鮮烈だったので、「レ・ミゼラブル」にもう一度接してみようとは全く考えませんでした。

でも、一昨年の映画が大ヒットして、WOWOWで放送したのを連れ合いが録画してくれて

《きっと万人ウケする良さがあるのだろう》と、ちょっと気になっていたのです




で、つい先日。ミュージカル「レ・ミゼラブル」25周年記念コンサートの模様(同じくWOWOWにて放送)を観ました


圧倒されました汗


コンサートなんて言って、まんま2時間半のミュージカルです。レ・ミゼラブルとはこういう話か、と初めて知りました。

とにかく楽曲がカッコイイ。集団の斉唱による「民衆の歌」の高陽感、そのカタルシスたるやスゴイ


一人が歌い、続いて一人が別のメロディで被さってくるカウンターコーラスの美しさ

そしてなにより、ジャン・バルジャン役の俳優の歌声がめちゃめちゃ良かった!

人間は訓練次第でこんな声を出せるようになるのか!と感嘆するばかり。僕の知る《歌声》を超越した声に、聴きながら何度も体が震えました。

どうしたらこんな声が出るんだろう。まぐれで一瞬でも出るものじゃない


いやいや、まぐれなんてとんでもない話。100回歌えば100回この声を出せる!という、自信に溢れた声。磨きあげられた芸です。

僕はあんぐり口を開けて、一緒に観ていた連れ合いと《スゲースゲー》とつぶやくばかりでした。



主要キャストへの観客の反応が凄まじいです。とくにテナルディエ夫妻は出てくるだけで歓声があがるほどの人気ぶり。強欲の権化は道化でもあり、愛されてますね。

カーテンコールではなんと、1985年の初演のキャストがステージに登場して客の喝采を浴びてました。加えて、歴代のジャン・バルジャンを演じた俳優が四人揃い、全員で歌うシーンは、何も知らない僕も目頭が熱くなりました。


一昨年に大ヒットした映画「レ・ミゼラブル」は、このミュージカルをまんま映画化したものとか


勢いで翌日、映画の「レ・ミゼ」を観てみたら、

本当にミュージカルそのまんまでした


まぁ、映画もミュージカルも2時間半。で、全くおなじ歌を歌ってんだから、余計な演出を入れる時間があろうはずない


細かな泣かせのディテールは映画に、歌の素晴らしさはミュージカルに軍配、という感じか



ちなみに連れ合いは、マリウスの歌声は映画の方が好みだと言ってました。


僕はエポニーヌは結婚したら良い奥さんになれただろうにな、と想像しました。


テナルディエ夫妻が親戚になるってのはいただけないですけどね



献身することでしか愛を表現できなかったエポニーヌは、ウーマンリヴのご時世としては男目線のキャラと非難されそうですが、そんなことないのかな






マシス