気に入った音楽を見つけた時、聴いているうちにゾクゾクしてくるあの感じ、あれを味わいたくて知らないミュージシャンについつい手を伸ばすのですが
なかなか当たらないものです。
基本は最新の尖がった音よりも、懐かしい音楽が好きなもので、新人でしっくりくる音楽ってなかなかない
そういえば90年代の初め、はじめてレニー・クラヴィッツの1stを見つけた時は嬉しかったな。今時こんなアナログなことやるヤツがいるのか!これが新人!?って興奮したけど
ここ何年間は《このミュージシャンはずっと付き合えるな》と思えるのが数えるくらい
ライアン・アダムス
ブレンダン・ベンソン
ダミアン・ライス
ベテランをのぞいて、僕が追いかけている三大お気に入りです。この三人も最近なかなか新譜を出しませんね。
(ライアンは出してるか。でも輸入盤しかない)
見つけた時の衝撃のデカさで言えば、OASISの1stアルバムは忘れられない。あれは相当なものでした。
きっかけはもう覚えてない。多分、当時の雑誌の煽り文句が僕の琴線にふれて、試しに買ったのだと思うけど
ビートルズか!?ってくらい美メロを紡ぐお兄ちゃんのノエル、
そのご機嫌な楽曲を、弟リアムはジョニー・ロットンのごとくぶっきらぼうに、ジョン・レノンのような節まわしで歌う
ギャラガー兄弟はキャラが立っていて面白かったです。OASISにはめちゃめちゃ楽しませてもらいました。
2nd『MORNING GLORY』も名作の誉れ高いアルバムですが、そちらは僕はそれほど面白くなかった。
今聴くとかなり良いのだけど、1stに負けてない名曲はタイトル曲の「MORNING GLORY」と「シャンペン・スーパー・ノヴァ」しかないじゃん、って、聴いた当初思った。
後期OASISもいくつか聴いてみたけど、まぁ楽しめるけど、って程度。1stの密度はとても望めず、OASISでちゃんと聴いたのは初期だけなのです。
そして、終始仲の悪かったギャラガー兄弟は決裂。OASISが解散してもその頃には特に感慨もなかった
。
で、ビーディ・アイです。新譜の前評判があまりに良かったので、おととい買ってきたのです
OASISと比べてしまうと、B・Eの楽曲はどうしてもメロディが淡泊な印象が拭えず、《ここはもっと来いよ!》ってトコが来てくれない歯痒さは相変わらずあるけど
なんか今作、潔いですよ。ぐいぐい聴いちゃう。前作の方がロックでガツンガツンしてたけど、こちらしっかり良いアルバムって体をしてる。じっくり聴き応えがあるアルバムです
ビーディ・アイの楽曲はAメロが美しいです。Aメロ大好きな僕には堪らない。これでサビがドカンとくれば大名曲、と言えそうですが、このこじんまり感がまた、頬が緩むのです
リアムの書いた兄貴への歌「ドント・ブラザー・ミー」も、話題性としてはもちろん聴きどころですけど、この歌がこのアルバムの目玉じゃ、決してない。他の曲がもっと良い。
ボーナストラックの「Off at the next exit」「Back After The Break」、これがすごく良いです。なぜボーナス扱い?でも曲順もボーナス含めて良いんだよ。絶対に意図して置いてありますね
すでにネットでこのアルバムの感想がいくつか挙がってますが、良い評価でも《おとなしい》って印象が強いようです。
否定的な意見も、まぁごもっとも、って感じですが、《苦肉の末の2ndとしか聴けない》って感想は的外れです。冒頭の3曲の並びを聴いてみればいい。特に2曲目に「ソウル・ラヴ」を置くとこなんか絶妙です。このアルバムの風通しの良さを感じれば(例え産みの苦しみがあろうと)、その音からメンバーの嬉々とした顔が浮かんでくるはずでしょう。
浮かばないなら、何処かいっちまえ、ですね
☆
mathis
