才能は音楽のみならず、詩でもコラムでもとことん文章の美しい佐野元春

例えば『ZOOEY』のライナーを読んで、新しいファンが

《佐野元春の文章って良いな。書いたものをもっと読んでみたい》

そう思ったとして、実は純粋に《佐野元春著》って本は意外に少ないのですね。

元春の関連本は結構あるのですけど


擦り切れるほどに読んだ「路上のイノセンス」(元春ファンのバイブル☆)とか

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コンサートドキュメントの最高峰「ワン・フォー・ザ・ロード」

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などなど



で、佐野元春の著書といって真っ先に思いつくのは、

これですよ


「ハートランドからの手紙」

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これは読みモノとしてはかなり難しい。初心者にはハードルが高い本でしょうね

よほどのファンでも《エーテルのための序章》みたいな大長編の現代詩を読み飛ばさず読むのは大変だと思う。

元春の脳内ワールド全開。ある意味、佐野元春の才能の結晶みたいな本です。


小説は誰しも読むのに、詩の楽しみ方は大衆に浸透してない、と以前某作家が言ってました。

散文みたいに内容がつながらない文章を読むのが苦手だと

詩っていうのは、パラパラとめくったページの目に入った言葉を、そのまんま絵画や風景のように感じて楽しむものだ、とその作家は言っていて、

僕もそれを聞いてから「ハートランドからの手紙」がずいぶんと楽しんで読めるようになったのです



「ビートニクス~コヨーテ荒れ地を徃く」

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前半の元春のニューヨーク記はコラムとしてすこぶる楽しい。けど、この本もまたえらく難しいものです。

現代詩、というものを扱う、テーマがまず固い。でも、実に元春らしいとも言えます


僕は実は、元春の文章を楽しむならこれが最適だと思う


「THE CIRCLE OF INOCCENCE」

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今は入手困難かな。元春の好きな音楽を教わりながら、あたかもラジオを聞く感覚で楽しめる、今でも僕の愛読書なのです



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